ハム右腕&楽天左腕が双璧の活躍、1軍出場ゼロ2人… パ6球団ドラ1の1年目を振り返る

日本ハム・伊藤大海と楽天・早川隆久【写真:荒川祐史】

オリックス山下&鷹・井上の高卒2選手は1軍出場機会がなかった

2021年のプロ野球も大詰め。日本シリーズでオリックスとヤクルトが熱戦を展開中だ。2年ぶりに全143試合が実施されたレギュラーシーズンで、今年の注目ルーキーたちの戦いぶりはどうだったのか。パ・リーグ6球団のドラフト1位選手の成績を振り返る。

○オリックス:山下舜平大投手(福岡大大濠高)
1軍:登板なし
2軍:18試合2勝9敗0S、防御率5.48

○ロッテ:鈴木昭汰投手(法大)
1軍:23試合1勝4敗1H0S、防御率4.08
2軍:3試合2勝1敗0S、防御率3.46

○楽天:早川隆久投手(早大)
1軍:24試合9勝7敗0H0S、防御率3.86
2軍:1試合1勝0敗0S、防御率0.00

○ソフトバンク:井上朋也内野手(花咲徳栄高)
1軍:出場なし
2軍:45試合30安打3本塁打11打点、打率.246

○日本ハム:伊藤大海投手(苫小牧駒大=現北洋大)
1軍:23試合10勝9敗0S0H、防御率2.90
2軍:1試合0勝0敗0S、防御率2.25

○西武:渡部健人内野手(桐蔭横浜大)
1軍:6試合1安打1本塁打2打点、打率.063
2軍:90試合71安打19本塁打64打点、打率.228

10勝のハム伊藤は防御率リーグ4位、奪三振3位

双璧の活躍を見せたのが楽天・早川と日本ハム・伊藤だった。早川は開幕3戦目の日本ハム戦で6回無失点と好投し、プロ初登板を白星で飾った。5月16日のオリックス戦で完封勝利。6月6日までに7勝を挙げる活躍を見せた。以降はやや失速したが、9勝をマークした。

伊藤は序盤、打線の援護に恵まれない試合が続いたが、5度目の先発登板だった4月28日のソフトバンク戦で初白星。交流戦は3戦3勝の活躍で日本生命賞を受賞した。8月29日の西武戦で初完封。9月7日の楽天戦で9勝目を挙げて以降、足踏みが続くもシーズン最終戦のロッテ戦で10勝目を挙げた。防御率2.90はリーグ4位、141奪三振は同3位だった。侍ジャパン日本代表にも選出され東京五輪金メダル獲得に貢献した。

ロッテ鈴木は23試合(12先発)に登板して1勝4敗。4月25日のソフトバンク戦で7回途中2失点にまとめて初勝利をマーク、シーズン終盤は救援登板が続いた。西武・渡部はデビュー戦のソフトバンク戦(4月4日)でいきなり初アーチを放ったが、16打数1安打7三振で2軍へ。イースタンでは19本塁打&64打点で2冠王に輝いた。

オリックス山下、ソフトバンク井上の高卒2選手は1軍出場機会がなかった。身長189センチの大型右腕・山下は2軍で18試合、65回2/3を投げて経験を積んだ。井上はファームで45試合133打席で30安打3本塁打。来季の飛躍が期待される。(Full-Count編集部)

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