「本業通じ地域に寄与」 太陽銀 専門家招き講演会

 宮崎太陽銀行は16日、SDGs(持続可能な開発目標)や女性の社会進出などについて理解を深める行員向け講演会を同行本店で開いた。各分野の専門家5人が登壇し、約50人が聴講。うち開智国際大(千葉県柏市)客員教授で元第一勧業信用組合理事長の新田信行さん(65)は「SDGsとESG(環境・社会・企業統治)」のテーマでSDGsの意義や金融機関が果たすべき役割などを説いた=写真。
 新田さんは「SDGsのために何か特別なことをするのではない。本業を遂行する中で地域社会の発展に寄与していかねばならない」と指摘。「社会課題を把握するため、地域との絆や顧客との関係を強固に築くことが重要」と話した。
 さらに「課題解決に取り組む団体の多くは、金融機関とつながりがないために資金面で苦労している。身の回りを調べて支援の手を差し伸べてほしい」と訴えた。
 新田さんは同組合理事長だった2018年、同行と地方創生への取り組みに関する包括連携協定を締結。本店で本県などの物産品販売会を開くなどしている。
 講師はこのほか、石川県出身で女性向けのライフキャリア支援サービスを展開するLiB(東京都)の松本洋介社長らが務めた。

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