立木さんがトークや弾き語り 串本でふれあいいきいきまつり

ピアノの弾き語りを披露する立木早絵さん(21日、和歌山県串本町串本で)

 和歌山県串本町串本の町文化センターで21日、県出身のシンガー・ソングライター、立木早絵さん(28)=東京都=を招いた第17回「ふれあいいきいきまつり」として町社会教育・福祉講演会があった。約70人が来場し、立木さんは「さらなる一歩を踏み出そう!」と題して、トークやピアノの弾き語りを披露した。

 ふれあいいきいきまつりは例年、町と町教育委員会、町社会福祉協議会、町PTA連絡協議会の主催で、地元の子どもたちによる歌や踊りの発表、バザーなどがあったが、昨年度はコロナ禍のために中止。本年度は規模を縮小し「紀の国わかやま文化祭2021」の一環として開催した。

 立木さんは2歳の時に病気で失明したが、持ち前のチャレンジ精神で2008年から「24時間テレビ」の企画に参加。水泳による津軽海峡縦断リレー、トライアスロン、アフリカ最高峰のキリマンジャロ登頂に挑戦して達成。12年に「夢を見る力 自分を愛して、自分を信じて」を出版したほか、13年にはファーストミニアルバム「Sae」、18年にはシングル「DEAR~大切なあなたへ~」をリリースし、シンガー・ソングライターとして活動している。

 この日は幼い頃やさまざまなチャレンジに挑戦した際のエピソードを紹介したほか、心のバリアフリーや互いに支え合うことの大切さなどを訴え、ピアノの弾き語りでは美しい声と思いのこもった歌詞で観客を魅了した。

 また、会場には町内にあるこども園の年長組の子どもたちや「古座あさかぜ園」の利用者、生活介護事業所・児童デイサービス「ふわり」の通所者の絵画などが展示され、来場者が鑑賞していた。

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