災害で庁舎使えなくなったら… 横浜水上署が機能移転訓練

横浜水上署員が船舶を使って資機材を移転先に運搬する訓練=横浜市鶴見区の日新グループ鶴見倉庫

 大規模災害で庁舎が使用できなくなった事態を想定し、神奈川県警横浜水上署は、代替施設に署の機能を移す訓練を行った。横浜港の対岸に立地する日新グループ鶴見倉庫(横浜市鶴見区)と代替施設の提供で協定を結んでおり、船舶などで必要な資機材を運ぶ手順を確認した。

 16日に行われた訓練は、震度7の地震で署が使用できなくなったとの想定で実施。署の警察用船舶「しょうなん」と車両2台で、パソコンや衛星電話、無線機などの資機材を移転先の同社に運んだ。しょうなんの機動力で10分足らずで到着。災害警備本部を設置して、通信機器などの動作確認を行った。

 廣石尚博署長は「署が使用不能になっても災害救助活動は継続しなくてはならない。訓練を生かして、さらに迅速に移転できるように努めたい」と話した。

 同社の高畑靖社長も「市民の安全を守るため、署の活動を全力でサポートしたい」とした。

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