オリの〝無双〟山本由伸が沢村賞 メジャー挑戦には「今のレベルではまったく通用するとは思わない」

沢村賞を受賞したオリックス・山本由伸

プロ野球で最も活躍した先発投手を表彰する沢村賞の選考委員会が22日に都内で行われ、オリックスの山本由伸投手(23)が全会一致で初受賞した。オリックスでは2014年の金子以来、2人目の受賞。山本は「歴史のある賞でうれしく思う。いつか取れたらいいなと思っていた。素晴らしい賞を自信に変えてレベルアップしていきたい。毎試合、圧倒できるような投球をしたい。誰かに評価されるのはうれしい」と喜びを口にした。

今季は最多勝(18勝)、最優秀防御率(1・39)、勝率第1位(7割8分3厘)、最多奪三振(206)の投手4冠を独占。5月28日のヤクルト戦から15連勝と〝無双〟と評される活躍でチームを優勝に導いた。「シーズン前から自信があったわけではない。1試合1試合を一生懸命投げた結果。シーズン終盤になっていくにつれていい数字が出てきてたので手ごたえを感じた」と振り返った。

CSファイナルも初戦に完封勝利して突破。ヤクルトとの日本シリーズ初戦も変わらぬ力投で劇的サヨナラを呼び込んだ。現在は1勝1敗と並び、再登板の可能性があることに「初戦は最後に逆転していただいて勝てたので、次は自分がチームを勝たせられる投球をしたい。チーム全員で日本一になりたい」と腕をぶした。

将来的なメジャー挑戦については「今のレベルでは通用するとはまったく思わない」とかわしたが、ノーヒットノーランには「今年もできなかったんで、いつかやりたい」。無双右腕はまだまだ進化していく。

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