【J1】FC東京の経営権をミクシィが取得 コロナによる経営難で株主代表訴訟を懸念か

コロナ禍が重くのしかかった(東スポWeb)

J1のFC東京は22日の取締役会で、第三者割当増資にて発行する株式を株式会社ミクシィに引き受けてもらうことを決議したと、同クラブの公式ホームページで発表。昨年から続く新型コロナウイルスの影響がクラブ経営に大きなダメージを与えたと説明した。

クラブの公式発表によると、11月25日のJリーグ理事会、および12月10日の臨時株主総会での承認を経て正式決定になるという。株式発行は2022年2月1日を予定。第三者割当増資後の株式会社ミクシィの所有株式数は2万4000株(議決権所有割合51・3%)となり、経営権を握るという。

ゲーム事業やスポーツ事業を手掛けているミクシィは2018年からクラブスポンサーを務め株主にもなっていた。19年からはゼッケンスポンサーとしてクラブを支援していた。Jクラブ関係者は「どのクラブも経営は厳しいところ。株主代表訴訟とか? そういうケースもあるだろう」と、経営難で赤字が続けば訴訟に発展しかねないとの懸念を指摘していた。

FC東京は公式ホームページで「FC東京は、2019シーズンにはJ1リーグ2位となり、平均ご来場者数は3.1万人を超えましたが、一方で2020シーズンから続く新型コロナウイルスの影響は大きく、入場料収入を中心に大きく減収するなど厳しい状況にあります。こうしたなかで、これまでの主要株主の力も合わせて、より一層クラブが発展・成長し、首都・東京にふさわしいクラブになるために、株式会社ミクシィに第三者増資を引き受けていただくことになりました」と説明している。

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