【九州場所】照ノ富士が無傷9連勝 錦戸審判長「アワ食わないし、このままいくのでは」

盤石の照ノ富士(東スポWeb)

やはり後半戦も賜杯争いの主役だ。大相撲九州場所9日目(22日、福岡国際センター)、横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が、幕内高安(31=田子ノ浦)を寄り切りで下し、初日から土つかずの9連勝を飾った。

左四つとなり膠着状態。今場所も長い相撲を展開することが目立つ高安だけに、長期戦の予感がよぎる。だが、ここで一気に引き寄せ相手を持ち上げるように徐々に土俵際へ追い込んでいき、最後は追い出した。

取組後は「ちゃんと当たれた。まわしを取らないとはっきりしないんで。よかったと思う」と涼しい表情。

同じく全勝を死守する大関貴景勝(常盤山)とのマッチレースの様相を呈す中、土俵下の錦戸審判長(元関脇水戸泉)は「腰が重い相手に安定していた。もう優勝の本命。アワ食わないし、このままいくのでは」と早くも太鼓判。前日には、2014年の白鵬(現・間垣親方)以来となる年間70勝に到達するなど強さを証明し続ける一人横綱の優位は動かない。

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