【九州場所】貴景勝も無敗キープ 土俵から転落で右足気にするも「大丈夫です」

初日から9連勝の貴景勝(東スポWeb)

佳境に入る賜杯争いにも平常心だ。大相撲九州場所9日目(22日、福岡国際センター)、大関貴景勝(25=常盤山)が、幕内豊昇龍(22=立浪)を押し出しで下し、初日から9連勝とした。

この日も立ち合いで激しくぶつかると、突きを交えた押し相撲を展開。右にいなした後も落ち着いて相手の動きを把握し、不用意には攻めなかった。まわしを取られる場面もあたったが、最後は力でねじ伏せた。

決着後は勢いあまって土俵から転落。右足を気にするしぐさを見せたが取組後は「大丈夫です。集中してやろうと思った。なかなかすべてがうまくいかないけど、そういう時こそ一生懸命に」と振り返った。

前日は小結逸ノ城(湊)に反則勝ちも「相撲では負けていた」と唇を噛んだ。だが、この日は「いつも同じ気持ちなんで変わることはない」と無理に気持ちを切り替えることはなかった。

そのうえで同じく全勝をキープする横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)とのマッチレースには「自分のことで精いっぱい。明日も集中したい」と自然体を強調した。

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