小泉・森山両氏、そろって自民党総務会の要職に 「菅カラー」強め、安倍派けん制? 

自民党総裁選に出馬した河野氏への支援呼び掛けでJA全中を訪ね、記者団の取材に応じる小泉氏(右)と森山氏。党総務会でコンビが復活する=9月22日、都内のJA全中本部(石川泰大写す)

 自民党総裁選で河野太郎氏(衆院神奈川15区)を支援した小泉進次郎前環境相(同11区)と森山裕前国会対策委員長がそろって同党総務会の要職に就いた。菅義偉前首相(同2区)のカラーが強い「森泉コンビ」の復活には、岸田文雄首相の安倍晋三元首相をけん制しようという思惑ものぞく。

 福田達夫総務会長が当選4回と経験が浅いことからサポート役に注目が集まっていた。16日付で森山氏はナンバー2の会長代行、小泉氏はナンバー3の会長代理に就いた。河野氏支援のため全国農業協同組合中央会(JA全中)など諸団体を一緒に回る中で「森泉」とも評された間柄だ。

 福田氏は同日の会見で森山氏の起用を「総務会に重みをつけていただく」、小泉氏については「当たり前のことを当たり前として言ってもらう」と説明。同党によると共に岸田総裁枠での指名という。菅氏側近の坂井学前官房副長官(同5区)も総務会メンバーに起用された。ちなみに菅氏は党総務会メンバー入りを足掛かりに森山氏らへ人脈を広げ、政権首脳へと上り詰めている。

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