日帰りハイキングの持ち物や服装は?マストアイテムや便利な持ち物20選

ハイキング向きの服装

1.動きやすい服

ハイキングに行くとなると、山歩き用の服を新しく揃えることを考えるかもしれません。しかし初心者向けの日帰りルートであれば、手持ちの服装をベースに選ぶのでも十分。足りないものだけを買えばOKです。
季節にもよりますが、まずは上下ともに通気性とストレッチ性に優れた動きやすいものを用意しましょう。岩や枝、虫などから身を守るため、夏でも長袖長ズボンが基本です。コットン製品よりは化繊の方が汗を速く放出してくれます。また、Tシャツ・ボタンダウンシャツ・羽織ものなど、数枚を重ね着したり、持ち物にカーディガンなどを加えておくと、こまめに体温調節ができます。

2.歩きやすい靴と靴下

靴は安定感を最優先に。靴底がしっかりしていてグリップ力があり、頑丈なものを選びましょう。足首まわりの高さについては、初心者向けコースならローカットが軽くておすすめ。足元の悪い地形を行くのであればソールは固めが向いていますが、遊歩道が整備されているなら疲れにくい柔らかめのソールを。遊歩道が整備されていて、スニーカーでハイキングできる山もあります。
また靴下は、足を保護し温める意味でも厚手のものがあると良いでしょう。そのため、靴はややゆとりのあるサイズのものを選ぶのが◎。持ち物の容量に余裕があるなら予備の靴下を用意しましょう。靴ずれや水濡れの対策になります。

3.帽子

紫外線のダメージを軽減するには、季節を問わず帽子が必須です。日焼けだけでなく熱中症予防にもなります。また、上から小石や枝が降ってきたり、転んだりといったもしもの事態にも頭を怪我から守ってくれます。
キャップタイプか、ツバの広いトレッキングハットがおすすめ。通気性の良いものや、撥水性のあるものだとなお良いです。

ハイキングで必ず必要な持ち物

1.リュックサック

ハイキングには手持ち鞄や肩かけ鞄ではなく、必ずリュックサックを用意しましょう。両手を空けておかないと危険です。20~30リットルのものは日帰りハイキングに十分な容量があり、手頃です。外側にポケットが付いたもの、傷つきにくい化繊製のものがおすすめ。

2.飲み物

ハイキングでは予想以上に汗をかくので、持ち物には飲み物を入れておきましょう。冬であっても脱水予防・疲労回復に必要です。山の上では飲みたい時に飲み物が手に入るとは限りません。おすすめはお茶や塩分の入ったスポーツドリンク、はちみつレモンなど。

3.雨具

山は天候が不安定なので、晴れの予報であっても雨具は持っていきましょう。リュックサックに収納できるコンパクトなものが理想的です。折りたたみ傘は手がふさがるので基本的にハイキングには不向き。ポンチョやレインコートがおすすめです。また、リュックサック用の雨除けカバーがあると、持ち物を水濡れから守ってくれます。

4.ビニール袋

ハイキングにはビニール袋があると何かと便利です。濡れた持ち物を収納したり、持ち帰るゴミを小分けにしたり。また、ゴミ袋サイズの大きなビニール袋はポンチョやリュックカバーに応用できますよ。

5.ジップ付き保存袋

ビニール袋とは別に、ジップ付きの保存袋もハイキングにおすすめです。開閉がしやすく、小さな持ち物を収納するのに使えます。中に入れるのは小分けにしたお菓子や常備薬、絡まりやすいコード類など。リュックの中でも見失いません。

6.ティッシュ

ハイキングの持ち物に入れておくといざという時に何かと助かるのがティッシュです。鼻をかみたい時はもちろん、手が汚れた時、転んだ時にも活躍します。

7.タオル

雨や川などで身体が濡れた時に備えて、フェイスタオルやハンドタオルを持ち物に入れておきましょう。ハイキングでは予想以上に汗をかくことがあり、冷えの原因のひとつとなります。首に巻くなどすれば、夏は吸汗と日よけ、冬は防寒にも使えます。

8.おやつ

ハイキング中におやつを食べて栄養補給をすると、最後までバテにくくなります。エネルギー源となる糖質を多く含むものや、汗から失われる塩分を含んだものがおすすめです。おにぎりや菓子パン、梅干し、飴、チョコレートなどが定番。小分けにして他の持ち物と分けましょう。

9.お金

持ち物に入れる人がほとんどかと思いますが、お金も必要です。山で飲み物を補充したり、ご当地グルメやお土産を買いたくなるかもしれません。ハイキングの際には、コンパクトで軽い財布にお金を移しておくのが良いでしょう。

10.スマートフォン

スマートフォンはハイキングでも色々と活躍します。複雑な道を行くときも、手元ですぐに地図を確認できるのは安心ですね。しかし場所によっては電波が入りにくいこともあります。事前に山の周辺の地理データをダウンロードしておくと、オフラインでも確認できます。

11.ホイッスル

日帰りで楽しめる山だとしても、万が一の遭難事故には備えましょう。ハイキング中の緊急事態に役立つのがホイッスルです。救助者に位置を知らせるために使います。大声で叫ぶよりも少ない力で、より遠くに音を届けることができます。かさばらないので持ち物に入れておきましょう。

12.カラビナ

カラビナには携行品をまとめる用途があります。ハイキング中にすぐに使いたい持ち物を装着し、カラビナでリュックサックの外側に取り付けると便利です。本格的なクライミングにもカラビナを使いますが、ファッション用のカラビナでクライミングをするのは非常に危険なので、やめましょう。

13.折りたたみ座布団

持ち物に折りたたみ座布団があるとゆっくりくつろげます。ハイキングで折りたたみ座布団を必要とする場面は意外に多いものです。快適なベンチが整備されているとは限りませんし、通り雨が降った後はお尻が濡れてしまいます。折りたたみ座布団は百均でも売られています。水を通さないこと・コンパクトなこと・軽量であることを確認して購入しましょう。

14.マスクの予備

売店に立ち寄ったり他のハイキング客と会話が生まれたり、人との接触はそれなりに想定できます。周囲とソーシャルディスタンスを保てるならハイキング中にマスクをつけ続ける必要はありませんが、予備のマスクは用意しておきましょう。前述したジップ付きバッグなどに収納し、持ち物を整頓しておくのがおすすめです。

あると便利なもの

1.モバイルバッテリー

地図として連絡手段として、ハイキング中に頼みの綱となるスマートフォン。万一迷った時や帰り道に充電が切れると困った事態になりますので、持ち物にモバイルバッテリーがあると安心できます。

2.絆創膏

ハイキングはアウトドアな趣味なので、時には怪我をすることももちろんありえます。かさばるものでもないので、絆創膏も持ち物に入れておくと良いでしょう。靴ずれした時にも使えます。

3.ヘッドライト

時間帯や季節、天候によって、山の中は非常に暗くなります。行程が遅れて下山が夕方になることもあります。そんな時、足元を照らすヘッドライトがあると便利です。使おうと思ったら電池切れ、ということがないよう、持ち物を準備する段階で確認しましょう。

季節別で必要な持ち物

1.日焼け止め

このほかにも季節ごとに必要なものが微妙に異なります。たとえば日焼け止め。夏には必須のアイテムです。また冬山でも雪が積もっていると、反射で日焼けしやすくなります。ハイキング中は汗をかきやすいので、流れにくいものを選びましょう。また、後塗り用の小さな日焼け止めを持ち物に入れるとベストです。

2.虫除け

夏には虫除けをしてからハイキングをしましょう。蚊やアブ、ブヨなど人の血を狙う昆虫を遠ざけてくれます。また近年ではダニの被害も深刻化しています。薬剤のタイプにもよりますが、数時間で効果が切れるため、持ち物に入れて時々振り直しましょう。

3.防寒着

秋冬のハイキングにはダウンジャケットがおすすめです。羽毛の層が山の冷気から肌を守ります。その他、手袋、腹巻き、ニット帽など部位を温める防寒アイテムも便利です。ふもとと山頂では気温が違うので、春や夏でも持ち物に薄手の防寒着を入れておくと役立ちます。

まとめ

ハイキングの服装や持ち物は、快適さや機能性、軽さやコンパクトさを重視して選びましょう。また、山で起こる可能性がある事態を予測し、もしもに備えることが大切です。つまり、気候やルートを下調べするところからハイキングは始まっています。あらかじめ備えておけば、自分の身体を精一杯に動かして自然に溶け込むような素晴らしい体験ができるはず。準備も楽しんで行ってくださいね。

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