故エイメス議員の愛犬に「ウェストミンスター賞」 刺殺事件の被害者に代わりその愛犬が受賞

先月起きた刺殺事件の被害者、下院議員の故デービッド・エイメス氏には愛犬がいた。そのフレンチ・ブルドッグのヴィヴィアンが、「ウェストミンスター・ドッグ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。

同賞は犬の保護団体ドック・トラストとケンネル・クラブが共同で、責任ある犬の飼育をプロモートすることを目的に、議員とその愛犬を対象に毎年開催しているもの。エイメス氏は事件に遭遇する前にこの賞にエントリーしており、申し込みの際に「ヴィヴィアンはいつも私を笑顔にさせ、気持ちを高めてくれる」「私が部屋に入るたびに、ヴィヴィアンは身を投げだし、くすぐられるために仰向けになる」と書き込んでいた。

エイメス氏は動物好きで知られており、家畜の残酷な拘束に対する保護法の導入に尽力するほか、悪質な犬のブリーダーをなくす運動に注力するなどしていたとされる。また、保守党員としては数少ないキツネ狩り反対者でもあったという。アンドリュー・ロシンデル下院議員は、「これほどエイメス氏にふさわしい賞はない」とし、ボリス・ジョンソン首相も「エイメス氏は受賞を誇りに思っているだろうね」と述べた。

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