木下富美子都議「逆ギレ」でしっぺ返し…1時半フルボッコ会見 いじめ発言は弁護士の “暴走”

辞職届を提出し、ションボリ引き上げる木下富美子氏(東スポWeb)

7月の東京都議選中に無免許運転で人身事故を起こした木下富美子都議(55)が22日に都庁で会見を開き、議員辞職を表明した。

会見冒頭で「小池都知事、支援者の方々に改めてご相談をし、都議会議員の職を辞することを決断したました。この度の私の過ちを本当に申し訳なく思っております」と頭を下げた。

一方で「仕事がしたくて議員継続を望んでいるにもかかわらず仕事をさせてもらえないという現実が、先日の委員会開会質疑で明らかになりました」と切り出し「もちろん議員の仕事は議会出席だけではございません。しかし、議員として十分に仕事をさせてもらえないという理不尽な現実に悩みました」と恨み節を炸裂させた。

さらに同席した代理人弁護士が議会の対応について「木下に対しては召喚状が3回出され、11月9日に登庁し委員会に出席しましたが他の議員は退席し、委員会は開催されませんでした。木下を議会に呼んでおき、出席したら木下以外の議員が委員会をボイコットする。私も一都民ではございますが、その立場から見ると『仕事をさぼっているのはどちらも同じと思えてなりません』」と厳しい口調で意見した。

続けて「木下の議会での様子を見ていると学校や職場で見られる〝いじめの構造〟と同じに思えてなりません。日ごろ、いじめ撲滅を唱えていると思われる議員の方々の、このような実際の姿を見せつけられると、日ごろの言動に対する信頼性が損なわれると考えますし。教育現場や職場などに悪影響をおよぼすものと思われてなりません」と苦言を呈した。

記者から木下都議も同じ考えかと問われると「私は皆さまに申し訳ないことをした立場にあります。ですので、そのようなことを言うことはできないと思っております」と話すに留めた。

しかし、その後の会見では記者から「理不尽というが、きちんと報告しておけばこのような事態にはならなかったのでは」など反撃にあうハメに。当初、会見は1時間の予定で、木下が何度も代理人弁護士に時間を確認するような素振りを見せたが、結果は1時半に及ぶ〝フルボッコ会見〟となった。

会見終了後、代理人弁護士は〝いじめ発言〟の真意について「勝手なこと言ってすみません。都民の人からすると悪さしといて『何言ってるの』って話も当然あると思う。気持ちはわかるんだけど、そういう風な(木下都議の)状況をみて、自分と同じ状況だな思う子たちもいるでしょうから」と正義感が暴走してしまったようだ。

結果的に木下都議と代理人弁護士のチグハグさが露見した会見となった。

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