日本ブームは続く!コロナ禍「アニメNYC」にファン大集結。「鬼滅の刃」英語声優登壇、三浦建太郎追悼も

By 「ニューヨーク直行便」安部かすみ

(c) Kasumi Abe

アニメや漫画に代表される日本のポップカルチャーの大祭典、アニメNYC(ANIME NYC)が19〜21日の3日間、ニューヨークのジャヴィッツ・センターで開催され、全米中のアニメや漫画ファンがコスプレ姿で集結した。

今年はコロナ禍での開催ということで、入場するにはワクチン接種証明書とマスク着用が義務付けられたが、例年以上の来場者が訪れ、特に初日の開始時間には入場するのに数時間待ちの列ができた。

3日間の来場者数は5万3000人と発表された。「過去最多の人出」と開催事務局のハナ・キム氏。(c) Kasumi Abe

当地での「鬼滅の刃(Demon Slayer)」は相変わらずの人気だ。劇場版の声優3人を迎えた20日のトークイベントには、会場に入りきれないほどファンが押し寄せた。

このイベントを楽しみに、そして自らも竈門炭治郎のコスプレ姿で訪れた、ジェンド・カステリオさんは、子どもの頃「NARUTO -ナルト-」を見て育った。「会場の中は、自分の格好がノーマルに見えるほど、多くの人が同じコスチュームを着ていてびっくりしました」と嬉しそうに語った。

「昨年はイベントが中止となりとても残念だったが、今年はその分楽しみます」と言うのは、「ブルーアーカイブ(Blue Archive)」のシロコのコスプレ姿のリチャードさん。2年ぶりに有観客で行われたこのイベントを、誰よりも心待ちにしてきた。

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来場者に「一番好きなアニメや漫画作品」を聞くと、即答で「ベルセルク(Berserk)」「NARUTO -ナルト-」「モブサイコ100(Mob Psycho100)」という答えが多く返ってきた。

会場内にはベルセルクの作家で、今年5月に54歳の若さで亡くなった三浦建太郎氏の追悼コーナーも設けられ、多くのファンが悲しみのメッセージを寄せた。

ほかにも来場者に話を聞くと、好きなアニメや漫画として、「鬼滅の刃(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba)」「天空の城ラピュタ(Laputa Castle in the Sky)」「ノラガミ(Noragami)」「魔入りました!入間くん(Welcome to Demon School! Iruma-kun)」「シリアルエクスペリメンツレイン(Serial Experiments Lain)」「ハンター×ハンター(Hunter x Hunter)」「ビースターズ(BEASTARS)」など、さまざまな作品の名も上がった。

期間中、アニメ監督の荒牧伸志氏のパネルディスカッションとサイン抽選会、漫画家やイラストレーターのブース、ビデオゲームから百人一首までさまざまなゲームができるブース、カレーや弁当などの日本食販売コーナーも好評だった。

(動画追加しました)

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