【J1】“ミクシィ東京”で再出発のFC東京 改革第1弾は「イニエスタ級」の大物獲得

J1神戸でを活性化させているイニエスタ(東スポWeb)

IT大手「ミクシィ」がJ1・FC東京の経営権を取得することが決まり、チーム改革の第1弾として神戸のMFアンドレス・イニエスタに匹敵する大物選手の獲得を目指す。

ミクシィは22日の取締役会で、FC東京の運営会社の第三者割当増資11億5000万円を引き受け、株式の51.3%(議決権所有割合)を保有して子会社化することを決議した。

25日のJリーグ理事会、12月10日のFC東京の臨時株主総会での承認を経て正式に決まる予定で、株式の発行は来年2月1日になる見込みだ。FC東京は新型コロナ禍の影響で入場料収入が大幅に減少するなど財政状況に苦しんでおり、クラブスポンサーを務めていたミクシィのもとで再建に乗り出す。

ミクシィは「クラブの伝統、歴史を尊重しながらも、当社が持つ経営ノウハウをプラスし、よりファンやサポーターに愛され、挑戦していくFC東京の発展をサポートしていく」とコメントを発表。その改革は、大物の獲得からスタートすることになりそうだ。

日本代表選手も担当する代理人はこう指摘する。「ミクシィは以前からFC東京の再建策を検討する中で、勝てるチームをつくるとともに、イニエスタの加入で世界的に注目を集めた神戸のように、超大物で話題をつくることも首都チームとして必要なことと考えている」。まずは新体制で目玉となる選手の補強を目指すことになるという。

近年ではMF久保建英(マジョルカ)がプレーし、9月にはDF長友佑都が復帰して話題になったものの、クラブに対して一般の認知度や関心が低いことも外部調査から明らかになっている。東京という巨大市場を抱える地の利を生かし、クラブへの注目度を高めるためにもサッカーファン以外からも関心を集めるような大物選手の獲得が至上命令になるというわけだ。

新生FC東京が大物路線で生まれ変わる。

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