約2か月半ぶりに実戦復帰が見込まれるスペイン1部マジョルカでMF久保建英(20)はライバルとの差を埋められるのだろうか。
9月22日のレアル・マドリード戦で負傷した久保はリハビリを経て12月4日のアトレチコ・マドリード戦で復帰すると、ルイス・ガルシア監督が明言した。ここまで久保が不在の間、チームのトップ下を務めたのは今季バレンシアから加入した韓国出身のMF李康仁(20)。ここまで1ゴール1アシストを記録している。
スペイン紙「アス」によると、李は久保について「素晴らしい選手だ」とし「1対1とシュートのスキルがある。すべての点で優れている。戻ってきたら、お互いに助け合うことができると思っている」と共闘を誓っていたという。
すでに9月のRマドリード戦では李がトップ下、久保が右サイドを務めた。このまま競演となれば、アジアコンビの相乗効果も期待できそうだが、ガルシア監督の起用法次第ではポジションを争う場面が出てくる可能性もある。
また、公認資格を持つ代理人「あくまで一般論になるけど、例えば実力が同じなら1年でいなくなるレンタルの選手よりも、この先もチームにいる自クラブの選手を優先するのは当然のこと」と指摘していたように、定位置争いに発展することになれば、完全移籍で加入した李が〝優遇〟されかねないという。
ともにスペイン育ちで「日韓の至宝」として注目されている2人だが、負傷明けの久保はライバルとの力の差をピッチで示せるだろうか。