マングローブ・リチウムがブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ主導の1000万米ドルのシリーズA投資を完了

投資により電気自動車用バッテリーの供給におけるボトルネックを緩和し、マングローブ初のリチウム精製施設を設立へ

加ブリティッシュコロンビア州バンクーバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- マングローブ・リチウムはは本日、ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ(BEV)が主導し、既存投資企業であるBDCキャピタルのクリーンテック・プラクティス(BDC)が参加した1000万米ドルのシリーズA投資ラウンドが完了したと発表しました。マングローブは今回の投資により、西半球におけるリチウム精製能力を拡大すべく、最初の運転可能な商業規模のプラントを建設します。

ベンチマークミネラルインテリジェンスは、2040年までに炭酸リチウムと水酸化リチウムの供給量が世界で430万トン不足すると予測しています。電気自動車(EV)の急速な普及には、高純度のバッテリーグレードのリチウムの供給が極めて重要です。これが不足すると、何百万台もの電気自動車が製造されなくなる可能性があります。(図1参照)

マングローブは、バッテリーグレードの水酸化リチウムと炭酸リチウムを製造するために、原材料に柔軟に対応できるモジュール式プラットフォームを開発しました。供給不足に対処するために、マングローブは塩水、硬岩、粘土、バッテリーのリサイクルストリームを使用して、コスト効率よく生産します。

マングローブのサード・ダラ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「世界で2040年までに電気自動車の普及率70%以上を達成するためには、高純度リチウムの十分な供給が極めて重要です。新たな供給不足に今すぐ対処しなければ、この意欲的な目標が狂ってしまうリスクが高くなるでしょう。」

マングローブの技術により、プロジェクトの融資可能性の向上を実現することで、新たな資産を発掘してリソースをリザーブに変えることができます。マングローブがまず最初に注目するのは、世界埋蔵量の60%を占めるリチウム塩水です。マングローブの技術革新は、リチウム塩水の従来の精製プロセスにおける複雑な工程を排除します。マングローブの技術は、従来の精製方法に伴う設備投資を不要にするだけでなく、塩水からの水酸化リチウム生産における運用経費を40%ほども削減できる潜在力があります。

ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズのカーマイケル・ロバーツ氏は、次のように述べています。「電気自動車への移行は、世界の温室効果ガス排出量を削減する上で非常に重要な手段です。マングローブの技術は、最高純度の水酸化リチウムの製造を最低コストにて数億台規模で実現することで、世界中の車両を電動化する上での大きな制約を解決できるものであり、サプライチェーン全体に適用することができます。」

BDCのビビアン・カン氏は、「今回の投資により、引き続きカナダにおける革新が発展し、リチウムとバッテリーの分野におけるカナダ企業のより強固な地位が確保されるでしょう」と付け加えました。

マングローブのプラットフォームは、上流のリチウム生産者と統合することも、バッテリー製造と並行してリチウム精製と垂直統合することも、汎用性の高い独立した精製所として機能することも可能です。これらはすべて、より回復力のある分散型サプライチェーンの実現に役立ちます(図2参照)。マングローブは、リチウムとバッテリーのサプライチェーン全体を通じてさまざまな企業と協力して、バッテリーグレードの水酸化リチウムと炭酸リチウムを商業規模で生産し、増大する需要に応えていきたいと考えています。

マングローブ・リチウムについて

バンクーバーの企業であるマングローブ・リチウムは、バッテリーグレードの水酸化リチウムと炭酸リチウムを多様な形の原料や資源から最もコスト効率よく生産するための画期的なプラットフォームを開発しました。マングローブのモジュラー・ソリューションは、あらゆる規模に合わせて拡大・縮小でき、また上流のリチウム生産企業、カソード・メーカー、セル・メーカーの設備に併設することができます。またこのプラットフォーム技術は、廃棄物としてのかん水を化学物質と脱塩淡水とに分ける転換設備としても商用化されつつあります。www.mangrovelithium.comをご覧ください。

ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズについて

ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ(BEV)は、世界のトップビジネスリーダーの多くに支えられ、世界を排出量正味ゼロへと導く最先端の企業に投資しています。BEVは20億ドル以上の資金投入を約束しており、農業から建築、電力、製造、運輸までの分野で排出量を大幅に削減できる企業を設立する大胆な起業家を支援しています。BEVの戦略は、政府が資金を提供する研究と、リスクを許容する忍耐強い資本を結び付けることで、変革をもたらすクリーンエネルギーの革新成果をできるだけ早く市場に投入することにあります。

最初のファンドは、2016年に「ブレークスルー・エナジー」というイニシアチブや事業体のネットワークの一環として創設されました。これらの取り組みには、投資ファンドや非営利・慈善プログラムのほか、気候変動に対処するために必要な技術を拡大し、2050年までに排出量正味ゼロにする道を実現するという共通の約束で結ばれた政策努力が含まれます。詳細についてはwww.breakthroughenergy.orgをご覧ください。

BDCキャピタルについて

BDCキャピタルは、カナダの起業家のための銀行であるBDCの投資部門です。運用資産が30億ドルを超えるBDCキャピタルは、カナダの最も革新的な企業にとっての戦略的パートナーです。BDCキャピタルは、シード投資からグロース・エクイティまで、あらゆるレベルで資金を企業に提供し、世界的舞台での活躍を目指すカナダの起業家を支援しています。bdc.ca/capitalをご覧ください。

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