40歳イブラヒモヴィッチ、親分肌が覚醒!若手育成が生き甲斐になってた

40歳になっても活躍を続けるミランのズラタン・イブラヒモヴィッチ。

フィオレンティーナ戦では2ゴールを決めて、セリエAで1試合2ゴールを記録した最年長選手になった。また、2000年代の欧州5大リーグで初めて1試合2ゴールを決めた40代選手にもなった(40歳と48日)。

『Guardian』のインタビューで、そのイブラはこんな話をしている。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

「今朝は体中に痛みがあったが、目標がある限り、アドレナリンが出る限り、俺はやり続ける」

「契約や有名になるためではない。そんなのは必要ない。

俺をやらせ続けているものは、アドレナリンだけだ。毎朝、体中が痛いからね。

だが、フォロワーが2人増えたところで、癒されるわけではない。より金を稼いでも癒されないだろう。注目されても癒されない。癒しをくれるのはアドレナリンだ。

俺は苦しむことに問題はない。俺にとって、苦しむことは朝飯みたいなものだ。だが、多くの人間は苦しみを理解していない。

あらゆるプラットフォームを持つ新しい世代は、ほとんど何もしなくても評価を得られるからね。

前の世代は多くのことをしなければ、少しも評価されなかった。俺は自分が古い世代であることをとても誇りに思う」

「(平均年齢が若いミランは)

信じられないよ。彼らは俺を若く見せてくれる。

ベンジャミン・バトンのような効果がある。ここに6ヵ月もいれば、君も(白)髪が黒くなる。信じてくれ。

とても誇らしい。若手選手たちがより責任を負い、メンタルが変わっていくのを見ているからね。

それが今の俺の幸せであり、アドレナリンだ。彼らと同じように出て行って走る。

俺をそれを20年間やってきた。

人々は『ノー、イブラヒモヴィッチ。もうやめたほうがいい』と言う。

俺のメンタルは違うことを言う。俺がやっているのは、若手が俺のことを見てこう言うからだ。

『彼はあれだけやっても、まだやってる。彼が何でもやってるのだから、自分もやらなきゃ』とね。

操るのではなく、彼らにお手本を見せるようなものさ」

「俺は吠えるだけで何もしない犬ではない。その逆だ。

(ミランに)俺が最初に来たとき、俺たちはスーパースター軍団だった。

今は才能に溢れたヨーロッパで最も若いチームだが、トップにいる。

だから、プロジェクトが異なるし、より満足できる。スーパースターたちと成功しても、それは予想通りだからね。今は予想通りではない」

「人生には浮き沈みがある。もし全てが完璧なら、話すことがなくなってしまう。

俺たちはいまだにミスをする。誰も完璧ではない。

デジタルプラットフォームでは、20ものフィルターをかけた写真を投降して、完璧なように見せられる。

だが、現実で見ると、完璧ではない。他の人間と同じように普通に見える。

人は完璧なふりをする。俺は『俺が俺である時は完璧だ』と言うが、自分がミスをしないということではない。ただ、そこから学ぶ」

旧世代の自分たちとは異なり、新世代はすぐに評価されることに苦言を呈しつつ、若手たちに見本を示すことがやりがいになっていると語っていたようだ。

【動画】親分になったイブラヒモヴィッチ、スーパースター時代の化け物シュート

なお、ミランは平均年齢が24.5歳と5大リーグで最も若いチーム編成になっている。

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