世界遺産でととのう!知床deサ旅 | 北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのう道場」[#96] 北海道・世界遺産 ウトロ温泉『北こぶし 知床ホテル&リゾート』

「腰が抜けるサウナ」

写真で見れば行かなくても十分じゃね?」。

そんな生意気言ってたくせに、実際行ったら腰が抜けるほど感動。ずーと眺めてととのった建築物があるざんす。スペイン・バルセロナにあるガウディ建築の最高峰『サクラダファミリア』っす。

きょうご紹介するサウナは、まさにそんなド級なサウナっす。

「サウナなんてどこでも良いいんじゃね?」。

パンダ・リー同様そう思いがちなサウナバカの貴女と貴方にイチオシ‼百聞は一見に如かず。

目を閉じれば流氷の息吹が聞こえる…。

目を開ければ世界遺産知床の海を一望!超上質あ~んど超快適な美しすぎる2つのサウナ室。

からの親方直伝こだわりの15.7℃。オホーツク海を彷彿とさせる深い水風呂

そして海鳥の歌が聞こえる外気浴あ~んどゆったり休憩スペース!

『SAUNACHELIN2021』にもランクインした世界遺産にあるサウナの魅力とは?

次のサ旅に、どうでしょう。パンダ・リーっす。

世界遺産「知床」

そんな腰が抜けるサウナがあるのは、北海道東部「知床」にあるざんす。

2005年に世界自然遺産に登録。手つかずの大自然が残されている、サンクチュアリざんす。

(画像:『知床自然センター』HPから)

個人的な話をしやすと。知床など北海道東部は、絶滅危惧種で世界最大級の猛きん類「オオワシ」の越冬地で。その取材でお世話になった思い出がありやす。

(©HTB)

「北こぶし 知床ホテル&リゾート」

北こぶし 知床ホテル&リゾート』は「知床」西側の港町ウトロにありやす。

創業1960年。「ここでしか得られない、とっておきの体験」がコンセプトの老舗のリゾートホテルざんす。

その優雅な老舗のホテルには、なんと本物の流氷が!

そう、北こぶしのある知床のウトロは、オホーツク海に面した漁港っす。冬になると、プランクトンの栄養豊富な流氷が流れ着きやす。

さらに、きゃわいい「クリオネ」っちも!

サウナ室『UNE UNA』

さぁ、惜しみなくご紹介しやしょう。我らがTTNEととのえ親方プロデュースの『北こぶし 知床ホテル&リゾート』の極上サウナ室。場所は最上階8階っす。

まずは…流線形が醸し出す造形美は、豊潤なオホーツクの海のうねりのような荘厳さ。『UNE UNA』はこちらっ!

この美しい形を実現したのは愛知県春日井市の『アーティストリー』。最新の3D加工技術で木を削りだしたらしいっす。

コンセプトは「木の洞窟」。HARIVAを囲む石、サウナストーンにもそれぞれストーリーがあるそうっす。ここはただ、美しさに浸りたい…。

まずは3段目に座りやす。WET&MILDな熱が、わがままボディをやさしく包んでくれるざんす。蒸されて蒸されて。感性だけの世界に突入っす。

冬はマイナス20℃にも達する外気に包まれる環境のサウナに、開放的なこの窓!ぜ、ぜいたく…。

過酷な冷気をもろともしないサウナ室を支えるのはもちろんHARVIA

自動ロウリュは毎時15分。親方独自のチューニングで、ロウリュ直前にはHARVIAの熱がパワーアップするらしいっす。な~るほど、知床なのにここはドバイかモロッコかという熱さざんす。

さらに!目を閉じて聞こえてくるのはなんと「流氷の音楽」。サウンドアーティストの松本一哉氏のオリジナル作品。極寒の知床で録音した流氷の生音をベースに、即興演奏で美しく仕上げたサウナミュージックはここでしか味わえないっす*。

時がゆっくり流れるサイレントロウリュの世界…。野良サウナーの自分もうっかり瞑想。知床の大自然に抱かれながら、しっかり蒸されて大発汗ざんす~。

*夏の間は、夏をイメージした音源が流れているそうっす。

こだわり!15℃台の水風呂

十分蒸されたら、水風呂へ。広く深くリノベーションされたという水風呂はサウナ室から徒歩約10歩とバツグンの動線ざんす。大きくなった水風呂はまるでオホーツク海のような風情っす。

く~~~っ!キンキンざんす。水温は親方こだわりの15.7℃前後

グルシンほどではにゃい、長~く浸かれるキンキン!たまらんっす~♪

外気浴

からの休憩は「露天風呂」へ。

カ、カモメの唄が脳内にこだまする…。

もう、日常に帰りたくない…(笑)

サ飯は「テラスダイニング波音」

サウナ飯は「知床ブッフェ」へ。「和食・洋食にとらわれない新しい食事スタイル」のブッフェ『テラスダイニング波音(HAON)』では地元の食材を活かした約50の料理の数々が~。

(「北こぶし 知床ホテル&リゾート」HPから)

ん~、サウナの後は旨さが倍増。特に海産はその旨みが口の中で溢れだす…。

食べてもととのう~。

サウナ室『KAKU UNA』

爆睡明けの朝。もう一つのサウナが気になって気になりすっきり早起きして『KAKU UNA』へ。

UNEUNAの流線形とは真逆の直線美の世界

大自然の恵み「流氷」をイメージしたデザインだそうっす。

こんなサ室があるなんて…。まだまだサウナの世界は開拓の余地があるんだなぁ、と言葉を失う美しさざんす。

多彩な休憩スペース

一体何セット味わったのか。まったく思い出せないざんす(笑)。北こぶしの休憩スペースは露天風呂のほかにも、サウナーに思いっきり寄せたスペースがふんだんざんす。キンキンの水風呂から、ぬる湯の中でサウナの沼に身をゆだねるリクライニング!

温泉の先にはオホーツクSEA。大浴場のやさしい蒸気に包まれてととのう休憩スペースもあるっす。

朝ウナ飯

心も体も満たされた朝。割とWESTERNなモーニングをいただきやした。

もう、悶絶っす~。

湯守インタビュー

こんな極上のサウナをつくってくれたのはこの人。『北こぶしリゾート』の桑島大介代表っす。

Qサウナとの出会いは?

「親方は万世閣の浜野社長に紹介いただいて。すすきので飲んで。それからイベントやろうかと。知床としてやろうかと。アイスサウナを一発目やったときなんですけど。それからお付き合いが始まって。うちのサウナが古くなったので、親方になんかやってもらおうかというのと。親方に指南を受けてサウナが好きになっちゃったんで。(サウナは)大嫌いでした。そもそもサウナ室をミストサウナにするか、休憩スペースにするかって考えていた。それ、去年の秋にはやるかと決めてたので。

2年ぐらいですかね。サ旅も行きまして。らかんも行きまして。らかんの湯は行ってよかったですね。サウナシュラン1位というのはわかりました。雰囲気とか外の露天風呂とか水風呂の深さだとか。こだわりが随所に感じられて。またイキタイなと思ってますけど」

Qこれからの計画は?

「まだ検討中ですけど西館が露天風呂客室をつくってるんですけど。元々露天風呂客室がなかったもんですから。建物に過重がかかって。一番上に露天風呂があるんですけど。湯量が少なくなっているのと過重の関係で今閉めているんですけど。そこを、来年か再来年なのか。ととのえスペースに改良しようかなと。景色がバツグンにいいんで。

元々露天風呂なんで、お風呂の中のドリンクコーナーありますよね。あの階段からグルっと行けるんです。ととのいながら超いい景色を見られるというのをやりたいなと」

現場もサウナー!

桑島代表のサウナ愛を日々支える現場の方もガチサウナーっす。広報の村上晴花さんにも北こぶしの魅力を聞いたっす。

Qサウナとの出会いは?

「周りにもサウナーの友達が増えて。私自身もサウナーになり。うちの社長がサウナが大嫌いだったんですけど。ととのえ親方に指南されて。『またサウナ行ってくるわ』と通い始めたんですよ(笑) そこから『サウナも変わるから』と。社内にも隠れサウナー、サウナ好きが結構いて。大浴場、サウナだけ入る従業員が増えたりとか。変わりもんだねぇって感じだったんですけど。いまやトップ集団になって(笑)。社長専務がサウナーになり。それがだんだんスタッフに伝播して。こういったものができたんで」

Q制作期間は?

完成が6月上旬。2月、3月から情報が入ってきてからと。作品もつくりながらだったので。木が、つくってから変形しますよね。その調査も試作品を作って2月ぐらいから。1枚、一つのパーツをつくってこの中に置いたりして。変形しないか。サウナ室の木材が変形してしまうのは仕方がない話なんですけど。作ってすぐに変形しました、だめです、割れちゃいましたでは話にならないので。そこからしっかり作って。調査をしながら。

完成してからも2週間ぐらいはテスト運用。徐々に温度を上げたりとか。割れないかとか。6月18,19日に合わせたという感じですね。2週間前には貼り付けは完成していたんですけど。徐々に温度を上げて、慣らして。私たちも入ってみて(笑)」

Qサ室のこだわり、ハンパないっす

「このヴィヒタも知床の山で。世界遺産とは違うところの。白樺をみんなで採りに行って。自前で作ってみたりとか。

スピーカーは3段目の下にあります。熱さに大丈夫なものを使用しています」

Qサウナの誘客効果は?

日帰りでいらっしゃる方が増大しましたね。レビューだったり。SNSを見たりすると。UPされてる方が見えたりとか。サウナ効果もあって高まってきているなっていうのはありますね。あとTTNEさんとのコラボの中で。リニューアル前に一日先行体験というのをやらせていただいたんですけれども。その時に「園都さん」だったり。YouTuberの「松乃井雅さん」も来ていただいたり。いろいろ「エレガント渡会さん」にもきていただいたり。皆さんの影響力の強さを感じているところですね。フォロワーがガンと増えたり。サウナの投稿がいいねが今までの10倍ぐらいついたんじゃないかなと。『次行くんだったら知床に行くよ』っていう人がコメントとして多かったなと。

ご宿泊のお客様がどれだけサウナを求めているのかははっきり数字で見えてこないというのがありますが。日帰り入浴が目に見えて数が増えたので。一日3,4軒だったのがいいところだったのがオープン日は20何軒とか聞いています。ただ日帰りをメインにしているわけではないので。宿泊の皆様にもう少し楽しんでいただける、反響があるような仕組みになればいいなと思っています。

Q絶品サ室、やっぱりお高いんすよね?

「通常サウナ室でつくる金額があったとして、それの5倍かかっていると(笑) こだわりぬいたら5倍になったという」

サ室のお値段よりも貴重なのが、湯守の熱量!その熱量はHARIVAのヒーターばりに猛烈だから。この超絶なコンディションなんすよね~。ますますのご活躍、期待しとりやす!

音楽制作・松本一哉さんコメント(HPから)

こだわりのサウナミュージック。そのこだわりを、音楽制作の松本一哉さんのHPから抜粋しやす。

「今回制作した音源は、これまでソロリリースしてきた作品と同じく、冬の知床での一発録音を元に編集した音源でして、自作音源を制作する時と同じ手法で制作しました。

冬には流氷を眺めながら入れるサウナとお伺いしていたので、制作した音源には違和感を感じるような尖ってる音もありますが、その土地で録音した土地の音は、より土地に馴染むので、周辺で録音した音源などを使用しています。

全都道府県ツアーなどで、全国津々浦々の温泉やサウナに入ってきた自分としては、とりあえず流しておけば良い感のある、癒し雰囲気な音が流れている空間より、サウナの熱や景色、サウナの造形だけではなく、音からも気づきがあり、音からも知床をより感じられ、とても意義があると思います。

世界で、北こぶしリゾートのサウナでしか聴けない僕の音源作品ですので、知床へ行かれる際には是非サウナの熱と共に全身で味わっていただけたらと思います」

http://www.horhythm.com/portfolio_item/kitakobushi_sauna

☆『北こぶし 知床ホテル&リゾート』HP

https://www.shiretoko.co.jp/onsen

☆格納YouTube動画:『KITAKOBUSHI HOTEL&RESORT』

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