【新体操】皆川夏穂は指導者転身「個人もメダル常連国にする」

指導者転身の皆川夏穂(東スポWeb)

2016年リオデジャネイロ五輪新体操個人代表の皆川夏穂(24=イオン)が理想の指導者像について語った。

10月の世界選手権で現役を退いた皆川は、23日に千葉県内で行われた所属先・イオン新体操クラブの演技会に登場し、現役生活最後となる演技で観客を魅了。演技後の引退会見では「ここまで新体操を続けることができたのはたくさんの方のおかげ。最後に悔いなくやり切れたことは幸せでした」と感謝の言葉を口にした。

現役時代は13年からロシア留学で心技体を磨き、17年世界選手権のフープで銅メダルを獲得。長きにわたり新体操界を引っ張ってきた皆川は、指導者として再スタートを切る。ただ、新体操界は団体がメダル争いに食い込むレベルまで力を付けたものの、個人はまだ世界との差が大きいのが実情。

「個人はまだ及ばない部分がある。世界のトップとの差があると思うので、個人もメダル常連国になって、金メダルを目指せる国になったらいいなと思う」と決意を述べた。

個人でもメダル争いに食い込むためには、皆川の力が必要不可欠。「約8年間ロシアに派遣していただいて、日本にいただけでは学べなかったことをたくさん学ぶことができた。いろんな試合に派遣してもらって、世界中の選手や世界中の先生方の指導の仕方まで見ることができたので、そういった部分を次に出てくる日本の選手たちに伝えていきたい」ときっぱり。今後は指導者として世界に挑む。

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