ニッサンe.dams、フォーミュラEシーズン8に向け新たなマシンカラーリングを公開

 11月23日、ニッサンはABB FIA フォーミュラE世界選手権に参戦するニッサンe.ダムスのシーズン8開幕に先駆け、日本の伝統的な着物から着想を得た新しいマシンカラーリングを発表した。今季はセバスチャン・ブエミとマキシミリアン・ギュンターのふたりがドライブする。

 シーズン5となる2018-2019シーズンからフォーミュラEに参戦を開始したニッサンe. ダムスは、今季エースのブエミと、3回の優勝経験をもつギュンターのラインアップでシーズン8に挑む。

 そんなシーズン8に向けたマシンは、これまで同様ブラックとレッドを主体としながら、日本の伝統的な着物から着想を得て、鮮やかなレッドが特徴的なカラーリングを採用した。また、ノーズコーン部分のデザインは、ニッサンのグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサが、着物のひだを表現するために施したものだ。

 ニッサンのグローバル・モータースポーツ・ダイレクターであるトマソ・ヴォルペは、「フォーミュラEの新しいシーズンでは、これまで以上に大胆なレースを展開したいと考えている。ニッサンはレースで勝つだけでなく、ファンを楽しませ、電気自動車がいかにワクワクするものであるかをアピールしていく。我々のマシンは、新しいカラーリングで、コース上で大きな注目を浴びることだろう。シーズン8の開幕が待ち遠しい」と語った。

 新シーズンに向けては、2018年からのパートナーであるシェルとのパートナーシップを継続。シェルの革新的なトランスミッションフルード等を使用し、技術開発やパフォーマンスの向上を目指すほか、2021年7月にスタートした高精度な脳の撮像データを解析することで、高いパフォーマンスを発揮するプロドライバーの脳機能を、解剖学的な見地から明らかにする『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』もさらに強化する。

「昨シーズンの終盤から好調を維持しており、シーズンオフも準備を重ねてきた。我々は、ディルイーヤでの初戦からトップで優勝争いをしたいと思っている。ギュンターを迎えて光栄だし、ブエミとともに強力なチームになると信じている」と共同チーム監督であるグレゴリー・ドリオとオリビエ・ドリオは語った。

 またブエミは「ニッサンe.ダムスでの4年目のシーズンを迎え、とても嬉しく思っている。そして、ギュンターを心から歓迎したい。ニッサンe.ダムスの強固な基盤と豊富な経験に基づき、ふたりの強力なコンビネーションで、初戦から最終戦まで競争力を維持することを目指す」と意気込みを語った。

 そしてチームに加わったギュンターは「ニッサンのような歴史と実績のあるレーシングブランドで、ブエミとともにレースができることを、とても嬉しく思う。チームに参加してまだ数週間だが、コース上でもコース外でも大きな計画があることが分かった。新しいレースカーはとても魅力的で、バレンシアのテストで走るのが待ち遠しい」と語っている。

フォーミュラEシーズン8に向けた新しいカラーリングをまとったニッサンe.ダムスのマシン
フォーミュラEシーズン8に向けた新しいカラーリングをまとったニッサンe.ダムスのマシン
フォーミュラEシーズン8に向けた新しいカラーリングをまとったニッサンe.ダムスのマシン
フォーミュラEシーズン8に向けたニッサンe.ダムスから参戦するギュンターとブエミ

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