巨人・原監督 紅白戦で猛デモの広岡を評価「ちょっと(格の)違いをみせた」

逆転2ランを放った広岡大志(東スポWeb)

巨人は23日の秋季練習(ジャイアンツ球場)で紅白戦(6回制)を行い、広岡大志内野手(24)が攻守で猛アピールした。

白組の「5番・三塁」でスタメン出場すると、まずは守備で魅せた。3回無死二塁のピンチで、中山の三遊間を抜けそうな強烈な打球に飛びついてグラブに収めると、一塁に送球してアウトに。5回から守備位置を変更した遊撃でも無難にこなした。

極め付きは逆方向への一発だ。1点を先制された直後の4回の一死二塁のチャンスで、育成左腕・阿部の3球目を鋭く振り抜き、右翼フェンスを超える逆転2ランを叩き込んだ。さらに、2―3とされた最終6回の無死二、三塁の場面では直江から再び逆方向の右前へ同点適時打だ。3打数2安打3打点で白組の全得点を叩きだした広岡は「とにかく常に結果を出し続けるしかないと思うので。その中で今日はアピールできたのは良かったと思います」とひと息ついた。

ヤクルトからトレードで加入した今季は一、二軍を行き来し、78試合の出場で打率1割8分9厘、5本塁打、15打点の成績だった。現在は、阿部作戦コーチや村田修打撃兼内野守備コーチの助言をもとに打撃改良中で「振ろうと思うと120%くらいで振ってしまうので、80%くらいの力で。飛距離は変わらないのでコンタクト率を上げるということをやっている。今日が初めての実戦だったので、その中で結果が出たのはすごく良かったです」と話した。

紅白戦は一軍経験のない若手や育成選手を中心とするメンバーではあったが、バックネット裏から試合を見届けた原辰徳監督(63)は「ちょっと(格の)違いをみせたというかね。それはありますね」と評価。来季はレギュラー奪取となるのか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社