広島・鈴木誠也 OB新井貴浩氏と軽妙トーク「王さんに並んでいいのかな」に共感

ともに広島で「4番」を任されたOB新井氏(左)と鈴木誠(東スポWeb)

ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す広島・鈴木誠也外野手(27)が23日、ファン感謝デーに参加。地元テレビ局の特別番組で、球団OBの新井貴浩氏(44)と軽妙な掛け合いを披露し、ファンを楽しませた。

先輩から現在の心境を問われた鈴木誠は「ドキドキもありますが、まだ何も決まっていないので、なんとも言えないんですが…」と前置きした上で「もし行けなくてカープに残る際は、また声援をお願いします」と〝よもや〟に備え、ファンに呼び掛けていた。

新井氏とのほんわかとしたトークでは、今季の鈴木誠のハイライトシーンである「6試合連続本塁打」にも及んだ。くしくも7試合連続本塁打の日本記録に、あと一歩のところまで近づいた2人とあって妙に共感し合う場面があった。

まず新井氏が当時の自身の心境について「次、7試合打ったら記録に並ぶんですよね」と語ると、すぐに鈴木誠が「王さんの記録に並ぶんですよね」と反応。これに新井氏が「王さんの記録に並ぶってことで周りが騒ぎ出す。それで、自分が打って王さんの記録に並んでいいのかなって思うんですね」と吐露。

すると鈴木誠が即座に「それは思いますね! それは本当に思いました」とうなづき、続けて「(同じく7試合連続本塁打記録の)バースさんも(阪神に在籍して)いたんで。たぶん(相手が)阪神だったんで、抜かせたくないとか…。内(配球がインサイド)に来たんで…」と独自の視点で回想。ソフトバンク・王貞治球団会長、阪神の伝説的助っ人・バース氏に近づいた2人だけにしか分からない境遇を明かしていた。

鈴木誠は今季9月3日からのヤクルト3連戦(東京ドーム)、同7日からの中日3連戦(マツダ)で6試合連続、計8本塁打をマーク。プロ野球タイ記録がかかった同10日の阪神戦(マツダ)では敬遠1つを含む2四球で、2打数無安打に終わった。新井氏は2005年に、ランス(1987年)に並ぶ6試合連続本塁打の球団記録をマークしている。

なお、この日のファン感謝デーは昨年に続き、新型コロナ感染防止の観点からマツダスタジアムでの開催が見送られ、中国放送(RCC)の特別番組内でトークコーナーやゲーム対決などが行われた。

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