日本シリーズ第3戦(23日、東京ドーム)で接戦の末、ヤクルトに4―5と惜敗したオリックスの主砲・吉田正尚外野手(28)がさすがの存在感を見せつけた。4打数2安打1打点で2本の二塁打。「最初はチャンスに三振でノー感じかなと思ったけど、何とか修正できた。1打席1打席切り替えて、どこで打つかになってくる。反省ももちろんある。同じ球でやられるのはよろしくない」と冷静に振り返った。
2点を追う6回は杉本の同点弾2ランの呼び水となる左中間二塁打を放ち、7回には二死一、二塁から左越えの勝ち越し適時打。「泥くさく、何でもいいから点が入ればいいと思っていた。短期決戦は積極的にいきながら冷静にボールを見極めていかないといけない。後悔しないことを一番に心掛けている」と話した。
骨折明けで右手首が万全でないながらも快音を響かせ、この日は左翼守備もこなしてチームをけん引した。