元ロッテ清田育宏〝解雇裁判〟が12月本格化! 釈明会見スルーで球団に不信感

ロッテと泥沼闘争を繰り広げる清田氏(東スポWeb)

コロナ禍でのたび重なる不倫騒動が「球団への背信行為」とみなされ、ロッテから5月23日に契約解除となった清田育宏氏(35)が、球団と〝解雇裁判〟を繰り広げている。清田氏は自身の1度目の不倫疑惑報道で、人としてのモラルが疑われる発言をしたことが報じられたが、この発言を全面否定。裁判では一歩も引く気配はないという。一方、ロッテは次回の審理で〝隠し玉〟を用意できるかが注目されている。

CSファイナルステージでオリックスに敗退し、終戦したロッテだが〝解雇裁判〟はこれからが本番だ。

清田氏は、コロナ禍で不要不急の外出をしたことなどを理由に、ロッテから契約解除されたのは「違法で無効」として東京地裁に提訴。球界を驚かせた。選手が契約解除を理由に球団を提訴するのは初とされる。

今月4日に行われた第1回口頭弁論で清田氏は、選手としての地位確認と未払いの報酬など、計9700万円を球団に求めた。清田氏は今年、来年と年俸6500万円の2年契約を結んでいたため、今年5月までではなく、来年分までの報酬を手にできるとの主張だ。

清田氏の球団に対する不信感は根深いという。きっかけは、1度目の不倫疑惑報道後の球団の対応だった。

清田氏は昨年9月、札幌遠征中に外出し、アラサーの美女Aさんと密会。感染経路は不明ながら、札幌遠征直後の昨年10月、清田氏も含めてチーム内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生する騒ぎが起きた。

清田氏は外出が球団にバレるのを恐れ、Aさんに「病院に行かないでほしい」などと懇願したと今年1月に写真誌「フライデー」に報じられたが、この発言がまずかった。女性の命にかかわる問題よりも、自分の保身を優先させた、とんでもない男というイメージが定着。世間から猛烈なバッシングを浴びることになってしまった。

だが、清田氏は「Aに病院へ行かないでと頼んでいない!」とこの発言を完全否定し、球団の事情聴取に対して「報道に誤解があるから否定してほしい!」と記者会見などで事実誤認をハッキリさせてほしいと訴えたという。しかし、球団は騒ぎが大きくなるのを懸念してか、これに応じず。その後、清田氏は1月15日、無期限謹慎処分を科せられ、謹慎処分明けに2度目の不倫疑惑報道があり、契約解除に至った。

日本プロ野球選手会もこの問題に介入。清田氏の処遇などの協議を望んだが、球団はこれにも応じなかった。

では、裁判の今後の展開はどうなるのか。

「ロッテは12月にも行われる次回の審理で、清田氏の主張に真っ向から反論していきます。清田氏の主張を切り崩す〝隠し玉〟があるのかも焦点の一つ。清田氏が要望した会見などをしなかった背景も説明すると思われます。激しい攻防が繰り広げられそうです」(球界関係者)

当の清田氏は〝天敵〟の取材に対応。12日発売のフライデーで、12球団合同トライアウト(12月8日)に挑戦するかには「全然分からないです」とケムに巻いたが、現役復帰はあきらめていないそう。元西武のG・G・佐藤氏(43)に月1~2回、練習に付き合ってもらっているという。

清田氏とロッテの法廷バトルはこれから本格化する。

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