【新型コロナ】車両避難で密も回避 藤沢の商業施設駐車場で応急受け入れ 市と2施設が協定

車両避難の応急避難場所として活用される湘南モールフィルの立体駐車場=藤沢市

 大規模な風水害発生時の分散避難の推進に向け神奈川県藤沢市はこのほど、大型商業施設の「湘南モールフィル」(同市辻堂新町)と「ミスターマックス湘南藤沢ショッピングセンター」(同)と、大型立体駐車場を応急避難所として活用するための協定を結んだ。新型コロナウイルスの感染防止のため避難場所を分散し、密を回避する取り組みの一環。

 分散避難を巡り、プライバシー空間確保のため、市民から車両による避難を要望する声が上がっていた。民間商業施設の協力を得た車両避難場所の確保は、市内初の試みとなる。

 避難場所開設レベルの風水害が発生した際、市の防災インフォメーションなどに車両避難場所の開設を告知。両施設の営業時間中、時間外を含め車両による避難者を受け入れる。湘南モールフィルは最大1600台、ミスターマックス湘南藤沢ショッピングセンターは最大800台の受け入れが可能。

 車両避難について市危機管理課は「安全なタイミングで避難経路をよく確認した上で避難が重要で、避難者自身による健康への配慮も必要となる」としている。

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