大谷翔平、“オールMLB”に史上初の二刀流選出 日本勢2年連続、オフ賞レースは9冠に

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

指名打者部門で「ファーストチーム」、先発投手部門で「セカンドチーム」

今季活躍した選手をファン投票などで選ぶ「オールMLBチーム」が23日(日本時間24日)に発表され、エンゼルスの大谷翔平投手が指名打者部門で「ファーストチーム」、先発投手部門で「セカンドチーム」に選ばれた。2部門同時受賞は史上初となった。

大谷は今季リーグ3位の46本塁打を放った。登板前後の休養日を撤廃して155試合出場。初の規定打席に到達し、打率.257、100打点、26盗塁を決めた。投手では23試合登板して9勝2敗、防御率3.18。156奪三振をマークした。

「オールMLBチーム」はア・ナ両リーグの区別なくファーストチーム、セカンドチームを選ぶ。表彰は2019年に始まり、先発投手は両チームで5人ずつで救援投手は2人ずつ。捕手、内野手、指名打者は1人、外野手は3人が選出される。

昨季は日本投手初の最多勝に輝いたカブス・ダルビッシュ有投手(現パドレス)が先発投手の「ファーストチーム」で、ツインズ・前田健太投手が「セカンドチーム」で選ばれた。日本勢2年連続選出となった。

大谷はここまで、大リーグ機構から「コミッショナー特別表彰」、米専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門の最優秀選手、米誌「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手、米誌「スポーティングニュース」が選ぶ年間最優秀選手「MLBプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」、選手間投票で選ぶ「年間最優秀選手」、「アメリカン・リーグ最優秀野手」をダブル受賞、シルバースラッガー賞、そしてア・リーグMVPを受賞しており、これでオフの賞レースは“9冠”となった。

オフ“10冠”に向け29日(同30日)にはア・リーグの最優秀指名打者となる「エドガー・マルティネス賞」の発表が控えている。

【一覧】MLBが発表した「オールMLBチーム」一覧

○ファーストチーム

指名打者:大谷翔平(エンゼルス)
捕手:サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
一塁手:ウラジーミル・ゲレロJr.(ブルージェイズ)
二塁手:マーカス・セミエン(ブルージェイズ)
三塁手:オースティン・ライリー(ブレーブス)
遊撃手:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
外野手:ブライス・ハーパー(フィリーズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、フアン・ソト(ナショナルズ)
先発投手:マックス・シャーザー(ドジャース)、ロビー・レイ(ブルージェイズ)、ゲリット・コール(ヤンキース)、コービン・バーンズ(ブルワーズ)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
救援投手:ジョシュ・ヘイダー(ブルワーズ)、リアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)

○セカンドチーム

指名打者:ヨルダン・アルバレス(アストロズ)
捕手:バスター・ポージー(ジャイアンツ)
一塁手:フレディ・フリーマン(ブレーブス)
二塁手:オジー・アルビーズ(ブレーブス)
三塁手:ラファエル・デバース(レッドソックス)
遊撃手:トレイ・ターナー(ドジャース)
外野手:ニック・カステヤノス(レッズ)、テオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ)、カイル・タッカー(アストロズ)
先発投手:大谷翔平(エンゼルス)、フリオ・ウリアス(ドジャース)、ケビン・ガウスマン(ジャイアンツ)、マックス・フリード(ブレーブス)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)
救援投手:ライセル・イグレシアス(エンゼルス)、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)(Full-Count編集部)

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