北海道の自然の宝庫!「サロベツ原生花園」季節ごとの見どころをご紹介

世界的にも重要な湿原とされている、北海道最北端のサロベツ湿原。利尻礼文サロベツ国立公園に属する「サロベツ原生花園」は、その一部に広がっています。原生花園って一体どんな花が見られるのか、気になりますよね。季節ごとに異なる見どころを教えていただきました!

サロベツ原生花園には木道が整備されているので、観光でふらりと立ち寄っても歩きやすいのがうれしいポイント。のんびりと散策を楽しむことができます。春夏秋冬それぞれの光景を見ていきましょう。

まずは春。4月下旬ともなれば、長く厳しい冬が終わり、サロベツ湿原にもようやく春が訪れます。

/ エゾノリュウキンカ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)
/ ヒメシャクナゲ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)

春に咲く花は小さく可憐なものが多いため、熱心に写真を撮る人の姿もよく見られます。枯れ草から色とりどりの花が顔を出す様に、心も和みます。

/ ミズバショウ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)

夏。6月下旬頃に咲き誇るエゾカンゾウは、サロベツ湿原を代表する植物。5月中の遅霜が花芽に影響して咲かない年もあるのですが、当たり年には鮮やかな黄色が一面に広がります。

/ エゾカンゾウ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)

エゾカンゾウの花期が終わると、ノハナショウブやタチギボウシなど紫色の花が咲きはじめます。

/ タチギボウシ(写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)

秋。9月下旬にはエゾリンドウやミヤマアキノキリンソウが咲き、サロベツ湿原に秋の訪れを告げます。また、この季節になると「草紅葉」といって湿原全体の植物が紅葉し、春や夏とはまた違った味わいを見せてくれます。

/ (写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)

冬。雪で覆われたサロベツ湿原は、まさに銀世界! 冬だからと言って、立ち入り禁止になるわけではありません。スノーシューを履いて、サロベツ湿原の上を歩くことが可能です。

/ (写真提供:認定NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク)

スノーシューは、湿原の玄関口である「サロベツ湿原センター」で貸し出ししてくれます。また、サロベツ湿原センターは原野開拓の歴史などについての展示もあり、ガイドも実施しているので、よりディープに知識を深めたい人はおすすめです。

以上、駆け足で四季折々の風景を見ていきましたが、いかがでしたか。写真だけでもその素晴らしさは十分に伝わりますが、やはり実際その場に立って、自らの目で見て感じてこそ。遠くには利尻島の利尻富士も見え、北海道ならではの自然のダイナミズムを実感できます。

ぜひサロベツ原生花園で味わってみてください。

<サムネイル画像提供>

サロベツ湿原センター

所在地:北海道天塩郡豊富町上サロベツ8662番地

電話:0162-82-3232

営業時間と休館日:

5~10月 / 9:00~17:00(休館日/なし)

11~4月 / 10:00~16:00(休館日/月曜・12/29-1/3)

※月曜が祝日の場合は開館、火曜に振替休館

公式サイト:http://sarobetsu.or.jp/swc/

ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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