大村城南高に「日本庭園」完成 生徒が設計、施工 学校の風景落とし込む

大村城南高をイメージした日本庭園=同校

 長崎県立大村城南高(大村市久原1丁目、相川保彦校長)敷地内にある農場に、同校をイメージした日本庭園が完成した。設計や施工を手掛けた同校環境デザイン系列3年の生徒は、「生徒だけでなく地域の人も集う憩いの場になれば」と話している。
 同校が本年度、創立80周年を迎えたことを記念して企画。生徒17人は、4月から庭園のコンセプトなどについて話し合い「長き人生を仲間とともに進む」をテーマに作庭に取り組んだ。
 完成した日本庭園は、農場入り口にもともとあった庭を活用し、縦横約12メートルの範囲に整備。約15種40本の植物が植えられた庭には坂道を配置するなどし、坂の上に校舎が建つ同校の風景を落とし込んだ。日本造園組合連合会県支部青年部の協力を受けながら施工にも挑戦。土に石灰などを混ぜた三和土(たたき)での通路作りや池の底のモルタル塗り、植物の植え込みなどに取り組んだという。
 嶋原晃歩さん(18)は「自分たちが想像していた以上に良い庭になった。支えてくれた人たちに感謝したい」、牧幹太さん(18)は「自分に子どもができたときに見せてあげたい。それまで長く残る庭であってくれればうれしい」とそれぞれ話した。

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