韓国紙「日本の若者、昔の安っぽい韓国イメージなし」「文大統領の克日発言、必要だったか?」

韓国のファイナンシャルニュースは23日、『進化が必要な反日メッセージ』というユニークなタイトル記事を掲載した。日本の若者の対韓国意識と、韓国の対日本メッセージが釣り合っているのかという問いが含まれている。

参考記事:韓国学会報告「韓国若者は日本の《進んだ市民意識》に好感」「反中感情は《教養のなさ》が主要因に」

記事を書いたチョ・ウンヒョ特派員が日本のある大学教授から聞いたところによると、講義で1-2年の大学生たちに「サムスンがかつてソニーに勝つために熾烈に努力した」と説明するや学生たちがキョトンとしていたという。理由についてチョ記者は、日本の大学生たちの頭の中のサムスン電子は、生まれてから既に米アップルと競争する巨大グローバル企業だったことから、「昔の安っぽいサムスンのイメージや、そのサムスンの目標がソニーだったということも、多分韓国産業界が日本企業を猛烈に追ってきたという事実自体に対しても《感覚》がないかもしれない」と指摘した。

チョ記者は、他にも様々な証言を用いながら、日本の若者の間で韓国は「対称的な国」「アジアで日本と並んで向き合って話せる国家」として認識され、かつてのような「植民地韓国に対する歪んだ優越感」が消え、「イギリスとフランスのように…両国の文化圏を享受できる」相手としてイメージされつつあるようだと伝えた。

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そのように世代間で韓国へのイメージが変わるのに、「再び日本に負けない」と2019年8月に文在寅大統領が発した克日メッセージについてチョ記者は「何を言おうとするのか趣旨は十分分かるだろうが、水平的に営んできてきた国際分業構造秩序を壊した安倍晋三政権に対する鋭い批判メッセージで止めれば良かった」とし、疑問を呈している。

続けて、「韓国と言えば洗練されたというイメージを抱くという日本の10-30代や、すでに情熱と実力によってグローバル市場で競争する韓国の若い世代たちに、時々韓国から流れてくる《負けない》《真の極日》などの言葉が未来志向的なビジョンを果たして与えてくれているのか一度聞いてみたい」とし、「大韓民国は我々が考えるよりも大きくなっている」と伝えた。

韓国では日本のMZ世代の韓国好感度が高いことが度々報じられており、韓流コンテンツやファッションが人気で、最近はSNSを通じた「渡韓ごっこ」も流行っていると伝えられる。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「国家の力は増したが、外交はいまだ植民地のトラウマから脱せず、中進国時代の外交を引きずっているのが問題。反日だけでなく全体的にそう…」

「日本という国は我々が強いときだけ頭を下げる。我々が弱者にみえる限り、絶対に謝らないし譲歩もしない。だから克日しようとするのに何が問題だ?・・・」

「ただ社交辞令じゃないの?日本の若者はまだ韓国を遅れてると見てるよ」

「そのとおりだ…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている

参考記事:韓国紙「日本の《親ガチャ》という言葉は感動的」「若者が怒るのは当然…悲観的造語は韓国の方が多いが」

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