岡ゆう子「九州慕情」〝歌う日本地図〟の真骨頂! 沖縄以外の九州全県が登場!

岡ゆう子シングル「九州慕情」

【東スポ音楽館】“歌う日本地図”といわれる演歌歌手が岡ゆう子だ。全国の市町村などから依頼を受けて、その土地の“ご当地ソング”を歌い続け、その数なんと400曲。そんな岡が今月リリースしたシングルが「九州慕情」(作詞・仁井谷俊也/作曲・弦哲也)だ。

――新曲はどんな作品ですか

岡「好きな男性の思い出を抱きながら、関門海峡を渡って、長崎、鹿児島へと旅をする。とてもけなげでかわいい女性の心情を歌った歌です。とても明るい歌で、演歌というよりは昭和の歌謡曲といった感じのメロディーです。なんとなく懐かしさもあるし、歌いやすさもあります。作詞が2017年に亡くなった仁井谷先生なんですが、この楽曲はもともとは2013年にリリースした『よりそい傘』というシングルのカップリング曲だったんです」

――カップリング曲を改めてシングルにしようとしたきっかけは

岡「九州でこの曲を歌うと、あまりにも反響がよくて、『ぜひ、私の故郷の歌も歌ってほしい』というお話が多かったんです。改めてシングルリリースしようとなったときに、『九州慕情~長崎本線~』『九州慕情~日豊本線~』『九州慕情~鹿児島本線~』の3曲のカップリング曲を作ったんです。沖縄以外の九州の全県を入れさせていただきました」

――ミュージックビデオ(MV)ではそれぞれの歌詞に合わせた映像も流れる

岡「スタッフの方が歌詞にマッチした映像を、九州を回って撮ってきていただいて、MVになっているんです。私は佐賀県出身で、今回は『長崎本線』編の中で、『ふるさと鹿島』という形で出てくるんですが、その映像もあります」

――岡さんはご当地ソングを歌い続けています

岡「全部で400曲を超えてます。私はデビューが1979年なんですが、デビュー前の75年に『砂沼夜曲』っていうシングルを出したんですけど、これは私の歌の師匠が茨城県下妻の出身で、その先生が歌ってということで出来上がった曲なんです。この曲がきっかけになって『うちの町の歌も歌って』と隣の町、その隣の市といった感じで、だんだん口コミで広がっていったんです。30年以上かかりましたが、47都道府県の歌を歌って全国制覇しました」

――ファンの方へメッセージを

岡「コロナ禍でみなさんとお目にかかることがこの2年間ほど、できなかったんですけど、またこのシングルを通して歌を届けられました。今回のMVは家にいながらにして九州旅行をした雰囲気を味わえますので、ぜひ旅行気分に浸っていただきたいです」

© 株式会社東京スポーツ新聞社