【陸上】〝リレー侍〟逆襲へ 高平慎士氏のHC起用を検討

オンライン会見を行った日本陸連の高岡シニアディレクター(右)と山崎強化委員長

〝リレー侍〟逆襲の一手となるか――。日本陸連は24日、オンラインで会見を開き、山崎一彦強化委員長兼トラック&フィールドディレクター(50)が3年後のパリ五輪に向けてリレー種目にヘッドコーチ(HC)の配置を検討していることを明らかにした。

今年の東京五輪で金メダル獲得が期待された男子400メートルリレーの日本チームは、決勝でバトンパスにミスが生じて棄権に終わった。陸連はこの日、新たな強化体制を発表し、男子短距離の五輪強化コーチは引き続き土江寛裕氏が務めることになったが、山崎委員長は「リレーと個人は似て非なるもの。日本チームとして、世界大会にリレーに臨むにあたって、違う価値観でやっていきたい」と説明した。

同委員会は男子400メートルリレーのHCに2008年北京五輪銀メダルの高平慎士氏の起用を検討。また、HCは男女400メートル、1600メートルリレーに配置するとみられる。高平氏は現在、陸連アスリート委員長を務め、東京五輪や日本選手権などのテレビ解説などでも注目を集めた。

「パリでは必ず最高の状態に持っていくということ」と力強く語った山崎委員長。新体制に注目が集まる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社