【九州場所】照ノ富士が不利を覆し11連勝「じっくり落ち着いてやれた」

逸ノ城を寄り倒し照ノ富士は11連勝(東スポWeb)

不利を覆すのが一人横綱の強さだ。大相撲九州場所11日目(24日、福岡国際センター)、横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が、小結逸ノ城(28=湊)を寄り倒して11連勝を決めた。

左の上手を相手に取られ、自身は取れない展開。最後は力強く押し切ったが、取組後は首をかしげ「納得いく相撲ではなかった。立ち合いが当たれなかった。でも、じっくり落ち着いてやれた」と振り返った。

土俵下で見守った師匠の伊勢ヶ浜審判部長(元横綱旭富士)は「先に相手に十分になられた」としつつも「そこから巻き返しができる」と不利な展開となっても最後には白星を拾い上げる力を評価した。

この日は1差で追走する大関貴景勝(常盤山)、幕内阿炎(錣山)がともに勝利。プレッシャーを与えられているが本人は「変わりない。何もないです」と強調。雑念を感じず、賜杯まで突き進むつもりだ。

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