〝仲間〟だった バッハ会長と性強要75歳元中国副首相のガッチリ握手写真が大波紋

彭とビデオ通話したバッハ会長だったが…(ロイター)

75歳の元中国副首相・張高麗氏に性的関係を強要され不倫関係になったことを告発し、消息不明になっている女子テニスの彭帥(35=中国)の問題で、衝撃のツーショット写真が明らかになり、波紋を広げている。

国際オリンピック委員会(IOC)は21日、彭がトーマス・バッハ会長(67)と30分間のビデオ通話を行い、彭の安全を確認したと発表。しかし、女子テニスを統括するWTAや人権団体は納得せず。〝丸め込まれている〟IOCの弱腰に非難が集まっている。

そんななか、やっぱり…と思わせる写真が表に出てきた。2016年、北京・中南海でバッハ会長と当時副首相だった張氏が会談。その後、笑顔のツーショットでガッチリ握手を交わしている。

中国政府の公式サイトによると、張氏は2015年に北京五輪開催が決定後、五輪作業指導グループのリーダーに就任。会談では、張氏はバッハ会長とIOCが北京五輪の成功を強く支持したことに感謝。「バッハ会長が北京で五輪関連イベントに参加することで、中国の五輪ムーブメントの発展をより確実に促進することができる。IOCの要求に沿って、準備作業をしっかりと効果的に進めたい」と話している。

一方、バッハ会長は「中国政府は五輪ムーブメントの発展を積極的に推進している。私は北京冬季五輪が大きな成功を収めると信じている」と笑顔だ。

両者は北京五輪成功へタッグを組んだパートナーであったというわけ。今回の不自然なビデオ会談セッティングも、中国とIOCにしてみれば当然の行動だったかもしれない。この両者の関係は人権活動家の裴倫德氏や台湾メディアも指摘し、物議。IOCへの非難は止まりそうにない。

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