完全復活を目指すソフトバンクの甲斐野央投手(25)が24日、秋季キャンプで行われたシート打撃で栗原陵矢捕手との同級生対決に〝勝利〟した。
球種は直球限定。ノーアウト三塁を想定しての対戦だった。150キロの直球でバットを折ると見事に投手ゴロに打ち取った。
力んでしまったことによるボールの精度には反省しつつも「犠牲フライでいいくらいの気持ちだったと思うが、それを打たせまいと投げていた」。東京五輪の金メダリストでもある同級生との「意識していた」という対戦だった。
「(栗原)本人も少しは悔しがってたので。その顔を見られて僕はすごく気持ちよかったです」と笑みを浮かべた。
右ヒジの手術から2年ぶりに復帰。22試合に登板した。しかし、防御率4・35と安定感を欠いた。来季こそはルーキーイヤーに大車輪の活躍をした輝きを取り戻す。守護神・森、セットアッパー・モイネロの前の「7回の男」を目指す。「8回9回は化け物みたいな投手がいる。何としても7回に食い込みたいと思っている」と力を込めた。