ジョナサン・レイ「今年は悔いのないレースができた。トプラクとヤマハを祝福するよ」/SBK第13戦インドネシア

 11月20日~21日、プルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われた2021年スーパーバイク世界選手権(SBK)第13戦インドネシアのレースでトップ3に入ったライダーたちが週末を振り返った。なお、今大会は20日に開催予定だったSBKのレース1が雷雨により中止となり、21日に2レースの開催となった。

ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)/2021SBK第13戦インドネシア

■SBK第13戦インドネシア

Kawasaki Racing Team WorldSBKジョナサン・レイ(レース1・レース2:優勝)
「最高のレース日和で、とても満足しているよ。金曜日のFP1の後、いくつかの困難に直面したが、このような形で挽回することができて、ドライでも勝ち、ウエットでも勝ち、とても嬉しいよ」

「特にマンダリカのファンにとっては、レース2に出場できたことはとてもうれしいことだね。僕は、主催者が豪雨のあとの時間を使って、コースの評価にイエスと言ってくれることを強く望んでいた。出場が決まったときには、レースに向けてワクワクしていた。本当に興奮したよ」

「レース2では直接、良いペースを出そうとしたが、トプラクとスコットもとても速かった。彼らの速さを理解していたので、失うものは何もないと思い、最高の状態でレースに臨んだ」

「それが今回の目標で、自分の努力に満足して帰ることができた。今年は悔いのないレースができたと思うよ。すべてのレースで最大限の力を発揮し、心を込めて走った。トプラクと彼のチームを祝福するよ。彼らは素晴らしいシーズンを過ごし、とても速かったね」

トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)/2021SBK第13戦インドネシア

・Pata Yamaha with BRIXX WorldSBKトプラク・ラズガットリオグル(レース1:2位)
「僕にとっては決して楽なシーズンではなかった。もちろん誰にとっても同じだろう。しかし僕たちはそのなかでチャンピオンになった。この気持ちをどう表現すればよいかわからないが、今日はとても特別な日になった。今日は楽な戦いではなく、ベストを尽くした結果、最終的にトップに輝いた。レースは非常に多く、いろいろな場面に遭遇し、簡単ではなかったが、ひたすらベストを尽くしてここに立つことができている」

「レイは6冠を達成したSBKのレジェンドであり、ウエットもドライも素晴らしく、すべてのレースで手ごわい存在だった。でもレースを離れればグッドガイであり、僕たちは良き友人同士だ。僕は今シーズン、常に勝利だけに集中してきた。そして今は、ベストを尽くしたすべてのライダーを祝福したいと思う」

「シーズンが終了し、ヤマハが2009年以来、再びチャンピオンになったことをうれしく思う。このタイトルは父に捧げるよ。彼はいつも、僕がいつか世界チャンピオンになると言い続けてくた。来シーズンも毎レースで優勝を目指し、今年以上のいいシーズンになるよう頑張りたい」

マイケル・ファン・デル・マーク(BMW Motorrad WorldSBK Team)/2021SBK第13戦インドネシア

・BMW Motorrad WorldSBK Teamマイケル・ファン・デル・マーク(レース1:3位)
「レース1はとても楽しかった。スタート時には、あちこちが少し濡れていたが、このコースはウェットパッチにスリックタイヤを履いても、かなりのグリップを発揮する。だからレース序盤は楽しくて、トップ争いができると思っていたんだけど、すぐに乾いてきてしまったんだ」

「5位、4位を争っていて、フィーリングも良く、ペースも良かったが、やはり調子が出なかった。レースの終盤では、エネルギーを使い果たしてしまい、さらにポジションを落としてしまったので、悔しかった。これには本当に腹が立ったが、何とかするしかなかった」

「その後のレース2は残念ながらディレイとなったが、これは正しい判断だったと思う。レースに出たとき、コースはフルウェットで、まだ少し雨が降っていた。路面のグリップが高いことはわかっていたので、この12周は十分に長かったと思う。スタートもうまくいったし、最初の周回も大丈夫だった」

「とても楽しかったし、ある時点ではトプラクとバトルをしていた。コース上でのバトルはとても素晴らしく、一進一退の攻防が続き、とても楽しかったよ。3位でシーズンを終えることができたのは素晴らしいことだし、表彰台でシーズンを終え、特に僕たちがとても楽しめたことを知っている」

「今シーズンは非常に良かったと思うが、この冬は一歩前進して、もっと頻繁に、しかもドライで表彰台を争えるようにしたいと思う」

スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)/2021SBK第13戦インドネシア

・Aruba.it Racing – Ducatiスコット・レディング(レース1:3位、レース2:2位)
「今日は、とくにレース2で、ジョナサンとのバトルを楽しむことができた。この2年間、素晴らしい仕事をしてくれたチームメンバーに感謝したい。Aruba.it Racing – Ducatiチームとドゥカティは、僕にとって大きな家族のような存在だ。チームのピットクルー、ホスピタリティエリアのスタッフ、優勝できるマシンを仕上げてくれたボルゴパニガーレのスタッフ全員に感謝したい」

「今日は僕にとって非常に感慨深い日となった。ドゥカティ・チームに加わったとき、すべての人々が僕を心から歓迎してくれた。そして、僕は最善を尽くしてきたので、今日という日を落ち着いて迎えることができた。来シーズンからは、新しい冒険に乗り出すことになるが、すべてのチームスタッフは、これからも僕にとって特別な存在であり続けるだろう」

2021SBK第13戦インドネシア レース2表彰式

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