【大学野球】神宮大会決勝の見どころは? 慶大は鷹ドラ2正木が大爆発、中央学院大は初優勝なるか

慶大・正木智也(左)と中央学院大・古田島成龍【写真:中戸川知世、小林靖】

正木は今大会打率.857、1本塁打、主将・福井も活躍

第52回明治神宮野球大会の大学の部決勝が25日に神宮球場で行われる。東京六大学勢初の4冠を狙う慶大と、関東5連盟代表の中央学院大、どちらが日本一の栄冠を手にするのか。決勝の見どころを紹介する。

慶大にとって今大会は、東京六大学勢初の大学4冠(東京六大学春秋リーグ、全日本大学野球選手権)だけでなく、新型コロナウイルスにより中止になった昨年を挟んで、2019年以来、2大会連続の優勝もかかっている。注目は4番の正木智也外野手(4年)だ。

10月のドラフト会議でソフトバンクから2位指名を受けた右の大砲は今大会、7打数6安打1本塁打1打点と大爆発。昨年の全日本大学野球選手権でも最高殊勲選手賞を獲得している。“全国の舞台にめっぽう強い男”の打棒に期待がかかる。

また、攻守の要としてだけでなく、チームの精神的支柱となっている主将・福井章吾捕手(4年)の活躍も大きい。今大会初戦は途中出場で、最終回にコールドを決めるスクイズを成功。この日も一時同点となる適時打も放っている。準決勝でサヨナラ本塁打を放った下山悠介内野手(3年)も「福井さんを中心に全員ができることをやってきた」と話すように、下級生からの信頼も厚い。

中央学院大は投手2枚看板が軸、クリーンアップには度会博文氏の長男も

対する中央学院大は投手の2枚看板、古田島成龍投手(4年)と山崎凪投手(4年)に注目だ。最速151キロの古田島は、今大会初戦で佛教大相手に7回2/3を2安打1失点。準決勝の国学院大戦でもリリーフで登板、4回2/3を無安打に抑えた。

ただ、古田島は国学院大戦の9回に3四球で無死満塁のピンチを作り降板。最後に山崎がマウンドに上がり、気迫のこもった投球を見せ、無失点に抑えた。

打線も3番の佐藤晃一捕手(4年)、4番の嘉数尊外野手(4年)がともに打率3割越え、1本塁打と当たっている。その後ろには元ヤクルト度会博文氏の長男・度会基輝内野手(4年)も控えている。

決勝は25日、13時から神宮球場で行われる。4年生にとっては大学最後となる今大会。東京六大学勢初の大学4冠を目指す慶大か、初の決勝進出の中央学院大か。意地をかけた熱戦に期待が高まる。(Full-Count編集部)

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