長崎市 3回目ワクチン接種券 29日から送付 田上市長報告

 定例長崎市議会は24日開会し、会期を12月10日までの17日間と決めた後、本年度一般会計補正予算案など51件を上程した。昨年度の一般会計歳入歳出決算など決算関連議案15件はいずれも認定。田上富久市長は行政報告で、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を12月から始め、対象者には11月29日から接種券を送付する方針を示した。
 3回目接種については、2回目から8カ月以上経過した人が対象。市によると、4月末までに2回目接種を完了した医療従事者ら約6300人から開始する。接種券はその後、接種が可能になる月の前月末までに送る。1、2回目の接種も並行して続けるという。
 田上市長は報告で、新型コロナの感染状況が全国的に落ち着いていることを説明。市民に感染対策を求めた一方、「街の健康も重要」として、地域の行事やイベントについて再開を検討するよう呼び掛けた。
 本年度一般会計補正予算案は総額37億1100万円。新型コロナの新たな変異株検出などを可能とする機器の購入費用(1200万円)や、県外から市内に移住した世帯への補助金(2100万円)などを盛り込んだ。

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