軽石除去、漁業者が請け負う 収入確保へ「割り切るしかない」1カ月出漁できず

 【北部】沖縄県内各地の海岸や港に大量の軽石が漂着している問題で、県から委託を受けた国頭漁業協同組合は24日、軽石の除去作業を開始した。県は漁業活動の早期再開と漁業者の収入確保を目的に委託事業を実施している。同日、本部町の具志堅海岸でも本部漁協が軽石を除去した。

 辺土名漁港に隣接する海岸では、国頭漁協の漁業者ら約10人がかごいっぱいに軽石を入れて、1トン分の土のう袋に軽石を詰め込んでいった。午前中の作業で約17袋を回収した。1カ月以上出漁できていないという苅田剛和さん(52)は「普段は魚が入るはずのかごが軽石でいっぱいだ。自然現象で割り切るしかない」と話した。

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