草野仁さんに長崎県警が感謝状 安全横断「手のひら運動」広報に協力

ポスターのポーズをとる草野さん(右)と荒木交通部長=県警本部

 安全横断「手のひら運動」の広報に協力したとして、県警は長崎県出身のキャスター草野仁さん(77)に交通部長感謝状を贈った。今後、草野さんを起用したポスターが県内各署や公共施設などに掲示される。
 手のひら運動は、横断歩行者が車の運転者に手のひらを示し、横断の意思を伝える取り組み。2016年に横断歩道を横断中の事故が多く、県警が17年から推進している。
 県警本部で12日、贈呈式があり、荒木秀交通部長は「県民の皆さまに手のひら運動が深く浸透するものと期待している」と述べた。草野さんは「私たちが生きている社会は運命共同体。交通強者は交通弱者に常に思いをはせなければいけない」と話した。
 県警交通企画課によると、今年県内で歩行者が横断中に巻き込まれた事故の件数は10月末現在、191件(前年同期比38件減)、死者7人(前年同期と同数)、負傷者188人(同36人減)。


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