西日本と沖縄・奄美は低温 寒気流れ込みやすく 太平洋側は乾燥した晴天の日多い 1か月予報

気象庁は25日(木)、向こう1か月(11/27~12/26)の天候の見通しを発表した。西日本と沖縄・奄美は寒気の影響を受けやすく、向こう1か月の気温は低い見込み。沖縄・奄美は、12月上旬にかけてかなり低くなる可能性がある。冬型の気圧配置となりやすいため、向こう1か月の降水量は東・西日本の日本海側で平年並みか多い見込み。一方、東日本の太平洋側は平年並みか少なく、西日本の太平洋側と沖縄・奄美は少なくなりそうだ。

 1週目(11/27~12/3) 暖かい空気が流れ込みやすい北日本は高温で、かなり高くなる見込み。一方、大陸からの寒気の影響を受けやすい沖縄・奄美は低温で、かなり低くなりそうだ。沖縄・奄美は、平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。

 2週目(12/4~12/10) 北日本は1週目と同様に高温だが、大陸から寒気が流れ込みやすい東・西日本、沖縄・奄美は低温傾向。冬型の気圧配置となりやすいため、東・西日本の日本海側は、平年に比べて曇りや雨(雪)の日が多くなりそうだ。

 3~4週目(12/11~12/24) 日本付近は、西回りで寒気が流れ込みやすい状態が続く見込み。気温は、寒気の影響を受けにくい北日本は高温傾向だが、西日本と沖縄・奄美は低温の確率がやや大きくなっている。

北は高温 南は低温

高温と低温に関する早期天候情報。出典:気象庁HP

 北海道は向こう3日間程度は平年並みの寒さが続くが、その後は暖かい空気が流れ込みやすいため、平年より高い日が多くなり、12月1日(水)ごろからの5日間ほどはかなり高くなる可能性がある。一方、沖縄・奄美は向こう2週間、寒気の影響を受けやすいため、気温が平年並みか低く、12月1日(水)ごろからの5日間ほどははかなり低くなる可能性がある。  このため、気象庁は北海道に「高温に関する早期天候情報」、沖縄・奄美に「低温に関する早期天候情報」を発表し、農作物の管理や体調管理等に注意するよう呼びかけている。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

© 株式会社ウェザーマップ