【ボクシング】井岡一翔が大みそかにアンカハスと統一戦 4団体統一は「勝てば現実味が増す」

会見した井岡一翔(東スポWeb)

ついに実現だ。WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=志成)が25日、都内で会見を行い、12月31日に東京・大田区総合体育館でIBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)との王座統一戦を行うことを発表した。

2019年6月に同王座を獲得した井岡は日本男子初の4階級制覇を達成し、今年9月にはフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)を下して3度目の防衛に成功。そして今回、待望の一戦が決まり「ずっと追い求めていた統一戦がこのタイミングでできることをすごくうれしく思う」と率直な感想を語った。

36戦33勝1敗2分けのアンカハスは、現役世界王者で最長となる9度の防衛を果たしており、強烈な左ストレートと高い技術力が持ち味。井岡は、相手の印象について「めちゃくちゃ強い。人生の中で一番強いんじゃないかなという相手。穴がないし、攻撃的でアグレッシブな部分とディフェンスも一つひとつ丁寧で崩すのが難しいと思う」と話す。

それでも、自身の目標は日本初の4団体統一。井岡はWBAスーパー&WBCフランチャイズ同級王者ファンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に言及し「この試合で僕が勝ってIBFのベルトも取ると2人が2本のベルトを持つということになる。そうなれば、僕はエストラーダ選手にオファーしたいと思っているし、グッと現実味は増すんじゃないか」と、今後の青写真を描いている。

井岡にとってミニマム級に続く2度目の統一戦。「今回ばかりはKOでとか、いいパフォーマンスでとか言いたいけど、純粋に勝ちたい」と力を込めた。

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