石丸幹二がトランスジェンダー役 ミュージカル「蜘蛛女のキス」公開舞台稽古

艶めかしい石丸幹二(東スポWeb)

俳優の石丸幹二(56)がトランスジェンダー役に挑むミュージカル「蜘蛛女のキス」の公開舞台稽古が、開幕前日の25日、東京芸術劇場プレイハウス(東京・池袋)で行われた。

刑務所で同室になった、石丸演じるモリーナと、社会主義運動の政治犯バレンティンの物語。石丸によれば「(稽古は)ほぼ男所帯なんです。部活みたいな感じで、日々生活が積み上がっていって、チームワークがアッという間に強くなった」という。

女性キャストは、モリーナが愛する大女優オーロラ(=蜘蛛女)役の安蘭けい(51)ら数人だけ。石丸は「香寿(たつき)さんとか小南(満佑子)ちゃんとか、シーンがあんまりないので毎日は来ないんですね。で、その彼女たちが来たらいつも花が咲いたような感じで…」と稽古を振り返った。男性陣は、女性陣が稽古に参加するのを楽しみにしていたそう。

バレンティン役の村井良大(33)いわく「この当時の刑務所の中では、今で言うコンプライアンスがもうヒドい。たくさん(ヒドい)セリフがある」。この日も石丸に差別的なセリフが浴びせられた。ただ、安蘭は「〝愛って何だ?〟って、本当に思わせてもらえるミュージカル」とアピール。

村井とWキャストの相葉裕樹(34)は「幹二さんが僕たちのために(中略)マスクガードというのを皆さんに全員分くださいまして。それがあると、歌うときとかマスクと口にピタピタっと空間ができるので(歌いやすかった)」と明かし、「ホントにそういうお心遣いといいますか、そういうのがあったかいと思いました」と石丸への感謝を口にした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社