韓国紙「日台は半導体蜜月も...我々には友軍なし」「韓国企業は設計を一部盗用...国際社会で信頼失う」

韓国の経済紙が日本と台湾の「半導体蜜月」に警鐘を鳴らし、韓国半導体産業の「不都合な真実」について告白している。

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グローバル経済新聞はイ・ソング専門委員の『日台の半導体蜜月、その不都合な真実』というタイトル記事を掲載し、世界最大の半導体受託生産(ファウンドリ)企業である台湾TSMCが日本政府の巨額の補助金を得て熊本に半導体工場を作ることを取り上げ、「サムスン電子SKハイニックスなど韓国半導体メーカーにはありがたくないニュースであるに違いない」とし、「 日本と台湾の《半導体蜜月》は歴史的背景を先に見る必要がある」と指摘した。

半導体で蜜月関係を築くとみられる日本と台湾

イ専門委員は、台湾が韓国同様、日本の支配を受けるも「私たちと違う点は、台湾は日本に先立ち、オランダ、スペイン、清などの外勢の統治を長く受け、支配国に対する反感が私たちほど大きくないということだ。一種の《実用主義》路線で見ることができる」とし、「韓国民の多くは相変らず《反日感情》から抜け出せずにおり、政治家たちは隙さえあれば反日感情を利用している現実と比較すれば残念だ」と述べている。

イ専門委員は、韓国と台湾間でも貿易・投資は活発だが、日台間はそれを上回るとし、「日本は中国アメリカに続く台湾3位の貿易国だ。韓国は4位の貿易国だ。貿易量を見るとさらに差が出る。 2019年基準台湾と日本の貿易規模は673億ドルだ。韓国台湾の貿易額347億ドルの2倍に達する」と伝えた。

イ専門委員は、メモリー半導体でこそ世界トップクラスの韓国だが、非メモリー(システム半導体)に関しては「苦しい状況を消すことができない」とし、サムスンと台湾TSMCのファウンドリ事業の格差はますます広がっている状況を挙げつつ、「非メモリー市場で両企業を見る視点が大きく異なるという事実は《不都合な真実》に近い」と指摘した。

イ専門委員は、「30年以上この分野で従事してきた専門家」の説明であると断りつつ、「韓国企業がファブレス(半導体設計専門企業)企業の設計を受託生産しながら設計の一部を盗用したケースが多く、国際社会で信頼を失ったのは公然の秘密である」と伝えた。また、「メモリー最強のサムスンがシステム半導体でも強者に浮上するのを望む企業は無い」との声も伝えた。

サムスンの半導体工場

イ専門委員は、「非メモリー分野の危機は、韓国がこれまでメモリーだけに全力投球し、システム半導体分野の専門家を養成できなかったことも大きい」とし、「このような状況で、システム半導体分野の核心国である台湾企業が日本と手を組むと、サムスン電子をはじめとする韓国非メモリー分野の企業としてはさらに不利になるしかない構造だ」と危惧している。

その上でイ専門委員は、「残念ながら友軍はいない。解決策は、我が政府と企業自らが乗り越える方法のみだ」と伝えている。

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