「育成」と「補強」2つの思惑 ソフトバンク1年目右腕・田上が戦力外期限ギリギリで自由契約に

ソフトバンク・田上奏大

ソフトバンクは25日、1年目の右腕・田上奏大投手(18)と来季の契約を結ばないことを発表した。24日夜、三笠杉彦GMが宮崎入り。本人に通達をしたという。

日本シリーズに出場していないチームの戦力外の期限は、日本シリーズ終了翌日まで。まさにギリギリでの通達となった。

田上は2020年ドラフトで5位入団。高3春に投手に転向したばかりだったものの、最速150キロを超える直球を武器に大化けが期待されていた。今秋の宮崎キャンプでも猛アピールを続けていた。

球団は育成契約を打診している。「じっくりと育成したいという球団としての意向」。その上で「補強の枠の問題もある」とも説明した。

今後、他球団の動向次第では流出の可能性はゼロではないが、三笠GMから方針についての説明を受けた田上は育成からの再出発に前向きだ。今後に向けて「まだできてない部分は自分ではあると思うので、そういうところをしっかり頑張って練習していきたい」と話した。

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