(株)雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)の連結子会社が、今後の需要拡大に対応するためにマッシュルームの設備投資を実施し増産

株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は25日、同社の連結子会社である株式会社三蔵農林(岡山県瀬戸内市)が今後のマッシュルームの需要拡大に対応するための設備投資を実施し、増産を行うと発表した。

同社は、2019年10月にマッシュルームの生産・販売を行う三蔵農林を買収により子会社化。雪国まいたけの直販ルートでのマッシュルームの販売や、販促企画の提案などにより、マッシュルームの販売量を伸ばしてきた。

こうしたなか、マッシュルーム事業のさらなる強化を図るべく、今年11月4日に発表した中期経営計画(2022年3月期から2026年3月期)において、「国内きのこ市場の更なる需要創造、及びグローバル展開するプレミアムきのこ総合メーカーへの進化」を基本方針とし、成長戦略の一つとしてマッシュルーム事業の拡大を掲げた。

マッシュルームは洋食との相性がよいきのこであり、他のきのこと異なり生で食べることができ、サラダやアヒージョなど季節を問わず、1年中食べることができる。また、まいたけを始め、同社が取り扱う和きのこと競合する可能性も低く、相互補完性がある。

またマッシュルームの国内生産量は約7,000トン(出所・林農林水産省地域特産野菜生産状況調査など)と、まいたけの国内生産量の約13%だが、2012年から2018年のマッシュルームの国内生産量は約25%増加している。

雪国まいたけ本社(2020年9月撮影)

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