小林・生駒高原にピアノ 須木男性の遺志継ぎ設置

花の駅「生駒高原」に設置されたストリートピアノ

 小林市の花の駅「生駒高原」に、誰でも自由に弾くことができるストリートピアノが設置された。同市須木の男性が保管していたものを、音楽を通した地元活性化に取り組む市民団体が活用。関係者は「人と人とをつなぐようなピアノになってほしい」と思いを込める。
 ピアノは2017年、同市須木の自営業齋藤義明さんが小林にもストリートピアノを置きたいと、県外から譲り受けた。しかし齋藤さんが同年に亡くなり、計画がストップ。交流のあった同市のフルート奏者中山千佳子さん(48)が、使われずに傷んでいくのを何とかしたいと市民団体を設立し、コロナ禍の地域活性化を支援する市の補助金を活用して修復した。

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