バッハ会長が〝彭帥騒動〟に言及 「安全で元気であると結論づけた」と強調

彭帥とビデオ通話を実施したバッハ会長(ロイター)

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が〝あの失踪事件〟について言及した。

75歳の元中国副首相・張高麗氏に性的関係を強要され不倫関係になったことを告発し、消息不明になっている女子テニスの彭帥(35=中国)に関する問題を巡り、バッハ会長らは21日に彭と30分間のビデオ通話を実施。IOCは公式サイトで「彭は安全で元気に北京の自宅で暮らしている」などと発表したものの、IOCの対応に世界から疑問の声が上がっている。

ところが、バッハ会長は25日に公開された国際スポーツ記者協会(AIPS)のオンラインインタビューで「世界中の人々が知りたがっているのは、彼女が安全で元気であるということだと、私たちが得たすべての反応から理解しています。それがこのビデオライブ会議での姿でした」と正当性を強調した。

その上で、今回の対応について「IOCを含め、世界中が彼女の安全と幸福を心配していたことはご存じのとおりです。そのため、この問題が浮上したときから、さまざまな連絡を取りました」と自らの行動力を示し「ビデオ通話と30分間の会話では、リラックスした印象を受けたので、彼女は安全で元気であると結論づけました」と言い切った。

ただ、いまだに彭帥本人による発信は一切なし。証拠がないにもかかわらず、安全性をアピールしたバッハ会長。やはり北京五輪を開催するためのパフォーマンスなのか。

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