春日山原始林 環境危機の現状を伝えるアート展

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 ユネスコの世界文化遺産で、国の特別天然記念物である春日山原始林が直面する環境の危機について、現状を広く知ってもらうためのアート展が奈良公園バスターミナルで開かれています。

 これは、複数の市民グループからなる「春日山原始林を未来へつなぐ会」が2020年から行っているプロジェクトの一環です。今回は、原始林の保全活動に共感する11人のアーティストが、樹齢約600年で倒れた大きな杉の木を素材に様々な作品を生み出し、展示された約100点の作品は原始林の自然の豊かさとともに儚さも伝えています。春日山原始林は、シカによる食害や外来種の侵入など、さまざまな要因から本来の森の維持が難しくなってきているといいます。

春日山原始林を未来へつなぐ会 事務局長・杉山拓次さん

「シカは奈良にとって本当に大事な生き物ですし、私もシカは大好きなんですけれども、ただ可愛いだけではない影響があることをいろんな方に知っていただき、そこから原始林はどうやって守っていくか、シカはどうやって守っていくかということを、一緒に考える機会がもっと作れたらと思っています。」

 展示されている作品は、原始林を維持するための寄付金の返礼品として持ち帰ることができるということです。この催しは11月28日まで行われています。