受動喫煙の対策広まらず コロナで経営難 ためらう札幌市内飲食店

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串鳥中央本店に設けられた喫煙専用室。分煙に対応し、喫煙する客が利用する=中央区南4西2

 たばこの受動喫煙対策を求める改正健康増進法が昨年4月に全面施行されて1年半以上が過ぎたが、札幌市内の飲食店の対策は広がりを欠いている。市保健所は昨年度の調査で飲食店100件超で違反を確認。全面禁煙化を図る飲食店からの補助申請も受け付けているが、申請はゼロだ。新型コロナウイルスの影響による経営難や客離れを懸念する中小企業や個人経営者に対策の余裕がないことも背景にありそうだ。

 焼き鳥店「串鳥」などを展開する札幌開発(札幌)は、改正法施行を受けて道内外の飲食店40店以上で、全面禁煙または喫煙専用室設置による分煙に対応した。喫煙専用室がある串鳥中央本店(中央区)の石田慶太店長(40)は「分煙を選んで来てくれるお客さんもいる」と手応えを語る。