勝負の行方はエースに託した! オリックス・中嶋監督「山本由伸でタイに」

ファンに手をふる中嶋監督(東スポWeb)

エースの力投で7戦目へとつなぐ。オリックスの中嶋聡監督(52)が、6―5で勝利した日本シリーズ第5戦・ヤクルト戦(25日=東京ドーム)後、勝利インタビューに応じた。

試合はシーソーゲームの展開となるも、5―5で迎えた9回に代打・ジョーンズが値千金の勝ち越し弾を放ち、オリックスの劇的勝利。ファンも興奮冷めやらぬ中で勝利インタビューが行われたが、指揮官は至って冷静だった。

勝利後の心境を聞かれると「いや、良かったっす、はい」とポツリ。さらにはこの日の試合前に選手にかけた言葉などを聞かれると「いえ、何も言ってません、はい」と再びつぶやくと、そのマイペースぶりにスタンドのファンからはひと笑い起きた。

それでも、チームに勝利を呼び込んだジョーンズの一発には「同点に追いつかれてベンチが沈んでいる中を一発で変えてくれる選手ですので、本当に頼もしい選手だと思います」と、誇らしげに語った。

翌々日の27日からは、神戸へと帰還して決戦を迎える。大事な一戦は、不動のエースへ託す――。「追い込まれている状況は変わりませんけども、最後まで本当にあきらめないで頑張りますので、熱が上がらなかったら山本由伸で…タイに持っていきたいと思います」と指揮官。2勝3敗と1戦も負けられない試合は続くが、まずは大黒柱の力投で7戦目へとつなげる覚悟だ。

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